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地方支部-03 [シトワイヤン-10]

ドライブの目的地は苗川市、人口三万人程度の地方都市だ。
今日は党員集会が開かれているのだが、俺達の訪問は参加者の方には内緒。
手伝いに来ている学生が俺達直のスタッフだという事も伏せられていた。
という事で、俺達の登場に会場の皆さんは熱烈に盛り上がって下さり、サプライズ登場成功。

「遠路ようこそ…。」
とこの地の支部長、本間さんに迎えられた後は、そのまま仮設舞台上での対談となった。
「本間さん、こんなに大きな党員集会だとは思っていませんでした。」
「それだけ、市政に対する不満や疑念、市長や市議会に対する疑惑が有るのです。」
「これからの動きはどうなるのですか?」
「市長のリコールから市長選という流れになります、我々の力でリコールを成立させ、その勢いで市長選勝利、更にその後をと見据えています。
市民政党若葉としては、初の市長選になりそうですので注目していて下さい。」
「選挙当選後に色々発覚ですものね、すでに有権者三分の一の署名は集まったのですか?」
「ええ、今日の仮集計で充分な数だと確認出来ています、すぐに手続きしますので間もなく住民投票の日程が決まります。
人口三万の市で市民政党若葉の党員が一万五千人を越えたのは市民の怒りの現れ、悪役がいると盛り上がります。」
「今日の党員集会は住民投票や市長選に向けてのものなのですね?」
「はい、署名の確認作業に始まり、党支部幹部の紹介、今後の流れを確認し、今は地区毎に分かれて党員以外へのアピールを相談していた所です。」
「ひょっとしてお邪魔でしたか?」
「とんでもない、お三方のサプライズ登場により、我々の結束が一段と強まりました。
それで、お礼と言ってはなんですが、瀬田元代表の為にこの地を用意させて頂きました、十万円で如何です?」
「えっ、この広場ですか、土地を購入したいとは伝えましたが、今日は耕作放棄地などの候補地を見させて頂くつもりだったのですが。」
「瀬田さんが土地を確保してどう使いたいのか、を党員に伝えさせて頂いた所、引き取ってくれるのなら金は要らない、瀬田さんがこの地の事を考えての事なら、聖地の整地ぐらい儲けなしでやってやる、という太っ腹な奴もいましてね。」
「それでこの広さですか…。」
「勿論駐車スペースもですが、周辺の森もお望みならばお付けしますよ。」
「はは、凄い台数が駐車されていましたが…、言われてみれば自分達が希望していた条件が揃っています、なあ、清香?」
「ふふ、サプライズを返されてしまいました。
本間さんのお気持ちが変わらない内に、でも現金はあまり持っておりません。
愛華、スタッフの皆さんからお借り出来るでしょうか?」
「う~ん、それより和馬のジャケットとかをオークションでってどう?」
「いやいや、着ている物が全部売れたとしても十万にはならないだろ?」
「そのジャケットに五万!」
「六万!」
「サインしてくれたら十万!」
「現金持って来れば良かった~。」
「十五万!」
「売った!」
「愛華…。」
「和馬ジャケット脱いで、お客さま、サインはどんな感じが宜しいですか?」
「背中に大きく三人のサインをお願いします、お写真も宜しいでしょうか?」
「構いませんが、SNSとかへのUPは党員集会終了後に願います。」
「あっ、分かりました。」

商談成立。
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