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情報番組-02 [シトワイヤン-06]

その日の夕食は四人で。

「今日は楽しかったね、梅子姉さんと和馬の掛け合いが面白くてさ、康太、SNSで少しは反応有った?」
「はは、少しじゃないな、感想は愛華と似た様なのが多くて概ね高評価だよ。
和馬を新人の芸人だと思ってる人がいる…、新鮮さが良いと言う人も…。
これは今後視聴率取れるんじゃないかな、多分ネットニュースにもなるだろう。」
「問題は明日以降だよな。」
「今日の調子で行くのでしょう、ちょっぴり生意気な和馬と梅子姉さんのトークだけでも行けると思うわ、大丈夫よ。」
「明日も本番までに大きなニュースが入らなければ問題ないです。」
「大事件が起きたら?」
「その時はその時さ、愛華は明後日が担当だけど大丈夫か?」
「多分…、いざとなったら和馬に丸投げするかな。」
「構わないが、投げ過ぎるとおバカ枠に格下げだぞ。」
「それは私のプライドが許しません。」
「康太は大丈夫ですか?」
「今まで学習してきた成果を見せないとな、だが俺のハートは和馬と違ってナイーブなんだよ。」
「女性ファンを増やし、党員登録に繋げることを頑張って下されば少しぐらいのミスは問題ないです、社長としての仕事も有りますし。」
「そうだな、視聴者の反響を見ながら頑張るよ。」
「ふふ、今日は田舎のお婆さまに喜んで頂けたのではないですか?」
「ああ、少し複雑な心境なのだが、和馬のファンになったとメールが届いた。」
「人を見る目がお有りなのですね。」
「党員として意見を出してもいる人だからね、まあ社長としての給料が上がるから俺のことも喜んでくれるだろう。」
「働き過ぎない様にね、康太が頑張るよりサポートの方にお願いした方がスムーズでしょ。」
「それは自覚している、社長として何をすべきか、を教えて頂いてる段階だよ。
成績はともかく四年で卒業したいから、時間の使い方を考えているけどね。
なあ和馬、番組中は誤魔化したが単位についてはどうなんだ?」
「ああ、一年の成績が良かったから、大学側がかなり便宜を図ってくれそうだよ、先輩方が教授達と交渉してしてくれたこともあってね。
講義に出なくても、レポートや論文提出でかなりカバー出来そうなんだ。
それなら今までの学習会を通してまとめておいた未公開のものを元にしても良い訳だろ。」
「少し安心したわ、教授たちは番組を見てくれたのかしら。」
「そりゃあ見るだろう、俺たちは学内でも有名人になりつつ有る。
和馬が真面目に目立つ活動をしてるのに留年とかさせたくないだろうな。」
「でも、特別扱いには反発する人がいそうよね。」
「いるだろうな、美女二人を独り占めしてるし。」
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