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市民政党-04 [シトワイヤン-02]

市民政党のブログ、康太はシンプルなのを見せてくれた。
「これは公開されてるの?」
「いや、まだ下書き、文章は愛華がまとめてくれたそのままだろ、直す所が無ければこのまま公開するけど。」
「なんかドキドキする。」
「でもな、伯父さんに言わせると、公開しても閲覧してくれる人は少ないし、政治に興味が有って更に俺達の実験的な企画に乗ってくれる人はほとんどいないと考えて間違いないそうだよ。」
「俺達も学習して、内容を充実させて行く必要が有るのだな。」
「愛華と清香の水着姿を公開すればアクセスは一気に増えると思うが、さすがにそれはね。」
「それにつられて来た人がバーチャル政党に興味を持つとかはないのか?」
「ないない、変に荒らされるのがオチさ。」
「勿論、俺は二人の水着姿を人目に晒したくはないけどね。」
「和馬は私の水着姿、見たくないの?」
「見たいです。」
「ふふ、遊びに行く計画も立てたいですね、父からは良く学び良く遊べと言われています。」
「そうよね、単位も順調に取れそう、まだ一年生だからかも知れないけど。
でも、万が一市民政党が盛り上がったら忙しくならない?」
「可能性は低いが、盛り上がったとしても、俺達は今まで通りの生活が出来なくては行けないんだ、過労死を目指してはダメだろ。
多くの人に協力して貰い俺達の負担が少ない状態に出来なければ、市民政党は続かず失敗だよ。」
「ですね、私達の考えを押し付ける訳では有りませんし、私達は発案者として、参加して下さる方々の意見を整理する必要は有りますが、裏方作業も含めての市民政党と考えて頂かなければ確実に挫折すると思います。」
「伯父さんに言わせると暇そうな人はいる、そんな人達が係わってくれたら面白いのだが、思考の柔軟性に欠けるかも知れなくてね。」
「お年寄りって事か?」
「ああ。」
「俺が出会った人達はそうでも無かったよ、経験を踏まえて色々教えてくれた…、でも思想や信条が絡むと意固地になる人もいるのかな。」
「逆に、世代を越えて手を取り合える政党を構築しませんかって、挑戦状を叩きつけても良いのではないですか。」
「難しいとは思うが…、柚木氏やうちの家族は協力的、タイミングを見計らって党のキャッチコピーにしても良いね。」
「最終兵器として、愛華と清香のセクシー画像を期待してるからね。」
「康太!」
「ご、御免なさい…。」

こんな俺達の、とても小さな一歩が始まる。
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