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黒猫組-16 [化け猫亭-21]

「藤井くん、リアル政党に関しては面倒な法も多いのだろ。」
「はい、専門家に見て貰っていますが、バーチャルとの関係が微妙な問題は関係省庁に問い合わせて貰っています。」
「今まで政治に係わって来た人達の不祥事によって複雑になってしまったからな。」
「せめて、まともな大学生が理解出来る条文にしたいですが、小学生でさえおかしいと思う憲法九条ですら長年放置です。」
「だよな、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、小学生にだって自衛隊が違憲だと分かる条文をこの先も残すのか、それとも自衛隊を無くすのか。」
「自衛隊を無理やり合憲にして来た人や、天皇制に反対している護憲論者が国会議員にいるからね。
それで、藤井くんは、バーチャル国会で盛り上がっている九条はともかく、桜花党がまとめた法案をどの程度与党が受け入れると思う?」
「戦略的に考えたら、有る程度受け入れざるを得ないと思います。
リアル有権者の一割を超えて党員が増えている事実や、リアル政党の立ち上げをマスコミが取り上げ始めた事で、与党にとって無視出来ない存在、もし参議院選挙で桜花党が票を伸ばしたら連立を意識せざるを得なくなる、その辺りを彼等がどう読んでいるかですね。」
「桜花党が政権を握る前に連立政権に参加して、政府に対し影響力を発揮出来る立場になれれば良いし、野党として存在感を発揮出来ればそれも良いのかな。」
「まずは参院選の勝利ですね、ポイントを握るのはバーチャル有権者がどう動くか、リアル党員がどれぐらいの規模になり、選挙区で勝てるだけの人物を擁立出来るかどうかですね。」
「それには党首の存在が大きいし、今のバーチャル内閣がネクストキャビネットとして国民の支持を得られ続ける事が必要だな。」
「はい、バックで動いて下さっているボランティアの方々もリアル政党設立に向けて盛り上がっています、多少意見の相違が有ったとしても、自分達で作って行く政党なのだと理解して頂けている様です。
既存の政党には夢も希望も感じられませんから。
衆議院選挙に勝利するまで、ネクストキャビネットの面々は党の顔として活躍して下さると信じています。」
「そのまま大臣になる事も意識して貰っているのかな?」
「今のバーチャル大臣はチームですので、その中から笑顔の素敵な人が大臣候補となるのか、これから検討して行く段階です。」
「笑顔か、選挙に勝つには必要だよな、それなら参院選もそうだが、著名人の起用はどう?」
「他の候補者以上に人格や身辺の潔白さを求めますが、党の顔になって下さる方ならお願いしたいです、バーチャルの活動を通して幾つか打診は来ています。」
「こちらからお願いする事はないの?」
「こちらからと言うのは桜花党の方針に反します、政治家としての知識も経験も無いスポーツ選手や芸能人を簡単に候補者にする気は有りません。
勿論、多岐の分野に渡る国政、その全般に対して見識が深い人を求めている訳では有りません。
参院選では各分野のプロ集団、全員当選すれば国政全般に目が行き届く、を売りに出来たら素敵だと考えています。」
「はは、確かに素敵だな。」
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