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神沢祐樹-169 [高校生会議2-25]

「単純に、岩崎高校生会議が築き上げてきたシステムを利用して、岩崎高校生会議に刺激を与える組織を作る、という事で良いと思うな。」
「そうですね、シンプルに考えたら天野さんの言われる通りです。」
「という事は、どう利用し、どう刺激を与えて行くかが問題なのかな?」
「利用の方は遥香システムを通せば簡単、刺激は俺達が目立つ活動をするだけ、テレビで言いたい事言って、本を出して、オフィス白川を発展させる、親以上の成果を上げれば目立つだろ。
チームVivaceにも頑張ってもらってね。」
「簡単そうに話してますが、大変ですよね?」
「千恵ちゃんは難しいと思うの?」
「全然分かりません。」
「確かに親以上というのは難しそうね、うちの親に夕べ聞いた話だけど、LENTO関連の利益だけで軽くビルが建つ所まで見えてるのでしょ、祐樹くん。」
「ええ、絵美が作った優しいメロディが大人にも受け入れて貰えた事が大きいです。
大人向けブランドみたいなグッズも、しっかり売れていますよ。」
「絵美お嬢さまの清楚で大人びたイメージの商品が良いのよね~。
歌って踊る、可愛らしい二人の姿とのギャップが良いし。
大学でも流行っていてね、この旅行の話をしてあげたら、力一杯羨ましがられたわ。
天野さん、LENTO抜きでも親達以上の成果出せるの?」
「世の中の人が何を求めているかだよ、そこから色々な可能性が見えている、祐樹くん、企画書が完成したら見てね。」
「はい、楽しみです。」
「でも、祐樹くんの所まで上がって来る企画書の数は少なくないのでしょ?」
「多いですね、ただ、皆さん実績の有る方ばかりですから予算さえ合えば大丈夫なんです、今の所自社ビルを建てる予定は有りませんし。」
「うちの母さんは企画書が通ったって喜んでましたよ、ささやかだけど社会貢献出来そうだとか。」
「柳井さんの企画は収益の見通しが明確、初期投資額が控え目でしたので何の問題も有りませんでした、次の投資に回せる予算が有ると言う事は強みですね。」
「うん、企業として安定しそうだな。」
「はい、当初考えていたのとは全く違う規模になりましたが、見通しは…、そうですねLento Quasi VivaceとチームVivaceのスタートで組織的なアウトラインは完成だと思います。
これから中身を充実させていけば社会貢献出来る企業に成長させられると思っています。」
「あっ、早い段階からLento Quasi Vivaceの様なチームをイメージしていたの?」
「ええ、日本の老化は若い世代の可能性を奪って来た大人達に原因が有った、それを変えて行くのは自分達だと思いませんか?」
「そうね、多くの若い労働力を非正規雇用に追いやった社会、その真逆を進めるのは…、ご老人ではなく私達の世代よね。」
「その代表で有るお二人は、岩崎雄太社長との会食で何を話すのかな?」
「尊敬する大社長に、まずはこれまでのお礼ですね、資本が違うのにグループ企業と同等かそれ以上の援助して頂きましたので。
そして、先ほどの岩崎高校生会議が築き上げてきたシステムを利用して、岩崎高校生会議に刺激を与える組織を作る、という話をさせて頂くつもりです。」
「会食の様子は録画されるの?」
「ええ、ただ、放送出来ない話をカットし編集しての放送となります。
岩崎社長の了解が得られれば編集なしのを皆さんに見て頂く事が可能かも知れません。」
「俺達が会える様な方ではない、我々の代表が大社長とどんな話をするのか、楽しみにしてるよ。」
「はは、真面目な話ばかりとは限りませんよ。」
「そういう話こそ聞きたいわ、岩崎の総帥、その素顔なんて謎だもの。」
「まあ、頑張ってみます。」
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