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神沢祐樹-166 [高校生会議2-25]

「千恵、ぼ~っとして大丈夫か?」
「大丈夫よ…、社員イベントと今日のライブの余韻に浸っているだけ、私の担当で大きなミスが出なくて良かったし、楽しかったわ。」
「明日は休養日ですから千恵ものんびりして下さいね。」
「LENTOのお二人はお疲れでは無いの?」
「疲れより、動き始めたチームVivaceの事が気になってるかな。」
「あっ、柳井先輩は組織の核を作ったら日本中の秀才に参加を呼びかけると話してたわね。
岩崎高校生会議では原則平等公平だけど、チームVivaceでは能力の高い人を中心に組織を構成して、互いに刺激し合ったり補い合ったり、オフィス白川が岩崎とは別資本という事で動き易い一面が有るとかだけど…。」
「組織が正常に活動して行くにはルールが必要だろ。
同じ方向を見ていても、違うルールによるチームが存在すれば、互いに刺激し合う事になる。
それこそが、岩崎の社長達がオフィス白川に期待していた事なんだよ。」
「その究極が、暗号名lento quasi vivaceという事なの?」
「究極と言うには早すぎるかな、う~ん、千恵はlento quasi vivaceという名称、どう思う?」
「良く分からない所が面白いのかしら、少し教えて貰ったけど私は能力的にチームVivace止まりね。」
「チームとしてLento Quasi Vivaceを外にアピールし始めたらサポートは社員とチームVivaceにお願いしたいと思っているのだけど。」
「当然そうなるのでしょうね…、でも、岩崎高校生会議のメンバーとしてチームVivace構築…、高校生会議内の一つの取り組みとして進めても良さそうな事だと思うけど。」
「敢えてそうしない事で、皆さんに考える機会と競い合う形を生み出せないかと考えてね。
ここまで岩崎高校生会議は真面目にまとまり過ぎてると思う、少し刺激を与える必要が有るのさ。
安定した組織は知らない内に停滞し、組織としての可能性を見失しなってしまうものだろ、そうなる前にね。」
「う~ん…、岩崎高校生会議はそんな事にはならないと…、思うけど…。」
「そうかな、同じ考えの人が集まった仲良しグループが生み出すものには限界が有ると感じないか?」
「そう言われてしまうと…、私はまだ限界に気付けていないけど…、祐樹くんの視点では違うのね…。」
「互いに高め合うライバルは必要だろ。」
「そっか…、でもみんな高校生会議のメンバーでしょ。」
「協力したり競い合ったりで良いのさ、喧嘩する訳じゃないし、高校生会議の支部同士だって同じだよ。
チームVivaceやLento Quasi Vivaceが組織として目立つ事になれば、高校生会議の中に新たなライバルが登場するかも知れないね。」
「大きな組織だものね…、祐樹くんが提唱している、競争社会と弱者保護のバランス、というテーマに沿った展開になるのかな。」
「ああ、それでね…。」

「祐樹社長、おくつろぎの所すみません、ミーティングに関しまして柳井さんから、すべて社長の都合に合わせるとの返答が届きました。」
「そうですか、それなら明日の昼食時とかでも大丈夫ですか?」
「店は押さえて有りますので問題有りません。」
「では、お願いします。」
「すぐに調整させて頂きます。」

「千恵は?」
「明日の昼食はお供させて頂く予定になっておりまする。」
「そうか、育ち盛りなんだからしっかり食べてくれな、周りの人がしっかり食べてくれないと追加を頼みにくかったりするんだ。」
「その役目を私に?」
「ああ、千恵は少しやせ過ぎだろ。」
「そうかな…。」
「千恵の胸が希望に膨らまないという責任は私にも有りますが、健康的であって欲しいですね。」
「絵美も…、あ~、二人で私の体型をネタにして楽しんでたな!」
「はは、絵美みたいに普通に食べれば良いんだよ。」
「この旅行中美味しい物ばかり、胸が膨らまないでお腹が膨らんでしまったらどうしよう…。」
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