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神沢祐樹-165 [高校生会議2-25]

「あっ、柳井さん早いね。」
「お早うございます、そう言う天野さんこそ、私達がエキストラをする時間までは随分有りますよ。」
「まあ、チームVivaceメンバーと交流しておきたいし、今日は自分にとって貴重なんだ、柳井さんは普段から祐樹くんや絵美お嬢さまの歌声を聴いているのだろうけどね。
昨夜は寝付けなくて…、結局、執筆がはかどってしまったよ。」
「それって、遠足の前日にワクワクして寝られない小学生的な?」
「はは、否定出来ない。」
「ふふ、私も楽しみです、普段聴いているのは部活の練習でステージとは違うのですよ、今日はCM撮影や写真集向けの撮影、ライブDVDの撮影とか色々有りますからね。」
「LENTOファンとして楽しませて頂こうか。」
「はい。」
「チームVivaceは、どう?」
「まだ充分な交流が出来てる訳でも有りませんので何とも言えません、杉山姉妹の様な人ばかりでは有りませんからね、黙って様子を見てるのかなって子もいます。
それでもチームVivaceの一員として何かをしたい、という気持ちは伝わって来ていますよ。」
「皆がチームVivaceの一員で有り続けたいと思ってくれる様な集団にしたいね。」
「ですね、今日のイベントが終わるとバラバラになってしまいますから、今日は色々な意味で貴重な一日になりそうです。」
「皆は日程変更していないのか?」
「真面目な中高生はそんな事考えませんよ、lento quasi vivaceメンバーの様に自由人では有りませんから。」
「そうなのか、うちの親は喜んで日程調整してくれたけどな。」
「何か微妙ですね、天野さん片山さんクラスの方と親との関係って、想像しにくいというか。」
「はは、極めて普通だと思うよ、まだ彼女を紹介した事が無いからか、親はチームVivaceに期待しているみたいだな。」
「嘘ですよね、彼女はいるのでしょ?」
「今はいないよ…、祐樹くんと絵美お嬢さまの様な形が理想だと思うが、そう簡単な話ではないだろ。
話が合うと思って付き合い始めたら、そうでも無かったりしたのさ。」
「それは分かる気がします、祐樹くんがlento quasi vivaceを提案してくれたのも、それが有ったと思いませんか?」
「能力の差が興味関心の差にも繋がって行くからね。
彼はどんな人でも一定水準以上の生活を送れる社会をイメージ、でも、そんな社会は高い能力を持った人が利己的だったら成立しないと考えている。
自分は祐樹くんに認めて貰えて…、そうだね、自己中では無い人間だと思って貰えた事が嬉しいよ。」
「それで本の執筆にも力が入っているのですね。」
「チームVivaceとして動き始めるまでには、まだ少し時間が掛かるだろ。
まずは原稿を校正するという仕事を振った時、誰が引き受けてくれてどんな作業をしてくれるかに興味が有ってね、それをプロが校正するとどうなるのかも。
だから最初の原稿は簡単に仕上げる事にしたんだ。」
「三人ではそんな話をされていたのですか。
チームVivaceに関しては、その進展次第で本に入れるかどうか未定、一応記録の形でまとめては有りますが…、作業が早いとなると、私が書くのは次回以降になりそうですね。」
「うん、チームVivaceはまだ正式にスタートという訳でも無い、杉山姉妹にしても準備期間は必要だもんな。」
「ふふ、そうでも無いのですよ、彼女達は番組スタッフと面接をして貰い今後の撮影スケジュールに関する話を進めて貰っています。
部活関連の取材で顔見知りのスタッフが乗ってくれまして、成功するかどうかに関わらず、発端から追う、というスタイルなのですよ。」
天野さん達も近い内に、まあ、旅行の最後まで一緒という事になりましたので後回しですが。」
「そんな時間が…、番組スタッフだって暇じゃないでしょ?」
「とは思いますが、休憩時間に可愛い女の子達とお話しが出来て嬉しそうでしたよ。」
「なるほど…。」
「でも、ここからは社員イベントとLENTO中心のライブに皆さん集中したいとの事でした。」
「だろうね、それは俺達もだろ。」
「はい、楽しむとこは楽しまないと、旅のメインなのですから。」
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