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神沢祐樹-164 [高校生会議2-25]

「お話し中申し訳ありません、LENTOのお二人は明日以降のスケジュールが少しハードになりますので、そろそろお休み頂きたのですが。」
「もうそんな時間なのね、千恵ちゃんすぐに終わるからちょっと待ってて。
ねえ、祐樹くん、lento quasi vivaceのまとめ役は私でなくて良いでしょ?」
「ええ、このメンバーなら片山さんにお願いしたいかな。」
「沢井さんと天野さんが良ければ自分は構いませんよ。」
「お願いします。」
「では、会社の遥香システム上に暗号名lento quasi vivaceで極秘ワークシートを作って行きますね。」
「状況によって、四人には取り敢えず部長と同等の権限を持って頂く事も可能ですので検討して下さい。
イベントが終わったらまたお話ししましょう、では失礼します、おやすみなさい。」
「祐樹くん、絵美お嬢さまゆっくり休んで下さいね、おやすみなさい。」

「取り敢えず部長と同等の権限か…、結構遊べるのかな。」
「天野さんは、祐樹くんに持ち掛けられた、このゲーム、勝てる自信有るのでしょ?」
「まあね、チームVivaceメンバーの力量を見極めて部下にして行くというのも有りだろ。」
「組織をどうして行くかが問題ね、まず片山さんを部長として、チームVivaceは柳井さんが課長としてまとめる、私と天野さんは、これから重点的に取り組んで行く事の担当かな。」
「親達以上にインパクトを与えたいと思うのだけどね。」
「コメンテーターの話は進めてみたいわ、最近の出来事を整理して把握して置けばそれ程難しくないと思うの、私達の意見が分かれても問題ないわ、論理的な話が出来ていればね。
社会の出来事全般を把握する必要が有るといっても、同じ様な話の繰り返しに過ぎなくて…、実際にコメンテーターの仕事をする事になったら、インパクトを与えるポジションを確保してボケ老人系を排除して行きたいかな。」
「テレビ番組って、そういうレベルなのか?」
「そういうレベルね、どの番組に食い込めるか調べて検討するけど、オフィス白川の力を使えば行けそうな気がしているのよ。」
「祐樹くん達は東京での収録をお断りしてる、そこに入り込む余地は有るだろうな。」
「タイミング的には悪く無いのよ、LENTOの露出は控え目でしょ、LENTO関連の情報には人の目が向き易いと思わない?」
「自分もマスコミ系の事を調べてみるよ、ただ…、視聴者が納得する肩書はやはり必要だね、学校の成績が良かったというのではインパクトが全くないし。」
「やはり本の執筆から始めますか。
オフィス白川が如何に特殊な会社なのか、世間に知らしめたいとも思うし。」
「その流れで知名度を上げて行くか…。」
「そうね、柳井さんはチームVivaceの構想を練ってよ、下手に話し合うより一人で完成してくれた方が早いと思う、私はそれを尊重するわ、その内容も本の一部にすれば良いでしょ。
ノートパソコン持って来て本の構想を考えてみましょうよ、適当に作って後はチームVivaceに完成して貰うと言うのも有りじゃないかしら。」
「やってみよう、共同で執筆と言うのは経験が無いから試してみたい。」

「…、無難に骨格がまとまってしまったな。」
「まあ、本ですからね、一般の高校生でも気軽に読めるという事を考えたらこんな所でしょう。」
「う~ん、祐樹くんの発想そのものにインパクトが有るから、簡単に出来上がってしまいそうだな。」
「それでも、売れる本、という視点で見直す必要が有るわね、まあ簡単に書き上げてみましょうか。」
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