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神沢祐樹-152 [高校生会議2-24]

「鎌田さんが本気なら、私もお手伝いしますよ。
祐樹社長、学生ですから利益は少な目で許して頂けますか。」
「ええ、トータルで赤字にならなければ問題無いです、でも柳井先輩はそんなレベルでは考えて無いですよね。」
「まだ考え始めて間が無いのです、今日こんな話が出る事は想定していませんでしたので大きな事は言えません。」
「柳井は、高校生就業体験スタッフとして貢献しつつとか考えてるのか?」
「ふふ、それだけでは無いわよ、そうね、高井くんも祐樹社長の為に働かない?」
「もちろん協力する…、でも、この話題は中学生抜きの場でした方が良くないのかな。」
「高井さん、それは僕達に内緒で話を進めたいと言う事ですか?」
「いや、話が難しくなりそうだからさ。」
「自分だって憧れの祐樹社長や絵美お嬢さまの活動に興味が有ります、中学生でもお役に立ちたいですよ、祐樹社長、僕らを仲間外れになんてひどいですよね。」
「ああ、そうだな、高井先輩、江崎くんは中学生でも成績優秀なのですよ。」
「あっ、もしかして、ここにいるメンバーは結構ハイレベルとか?」
「ええ、担当スタッフが悩みながら選別したそうで、希望してもこの場に呼べなかった人には別の機会を用意して貰っています。」
「え~、それじゃあ杉山姉妹も選ばれた人なのですか?」
「まあ、失礼ね、私は岩崎学園大学のスーパー特別推薦に合格してるのよ。
妹達だって可愛いだけじゃないのですからね。」
「ご、御免なさい…。」
「ねえ、江崎くんの目から見てこのメンバーがチームを組むとしたらリーダーは誰が良いと思う?」
「まだ出会ったばかりなので自分の判断が間違っているかも知れませんが、顔合わせの場でも柳井さんは冷静に全員を見て下さってた気がします。」
「高校三年生で、ここには大学生もいるのだけど、それでも?」
「はい、微妙な力関係を感じています。」
「江崎くんの推薦ですが、柳井先輩、お手伝いでは無くメインという事でお願い出来ませんか、当初の予算は百万、足りなくなったら相談という事で学生スタッフ組織を構築して頂きたいのですが。」
「ふふ、祐樹社長のお願いでは断れません、予算の百万から少し沖縄旅行に使っても良いですか、前借という事で。」
「ええ、問題無いですよ。」
「そ、それはさすがにまずく無いですか?」
「鎌田さん、柳井先輩はそれ以上の貢献をして下さいます、だめだったら、江崎くんの人を見る目が残念だったという事ですね。
良く遊び、良く働く、柳井先輩は杉山さんと同様に、進学が決まってますから大丈夫ですよ。」
「では、この企画に興味の有る人は後で集まってね、沖縄は冗談だけど合宿を企画するから、私達が親に負けないという所を見せてあげましょう。
合宿に参加出来なくても大丈夫だし、中学生も歓迎よ。
合宿の費用ぐらいはすぐに稼げるから心配しなくて大丈夫だからね。」
「確かに、柳井さんはリーダータイプだな…。」
「では、鎌田さんには柳井先輩のパシリをお願いします。」
「え~、自分は大学二年生、この場で一番年上なのですが。」
「柳井先輩から色々学ばないと室田さんに認めて貰えないですよ、年齢と能力は関係ないのです。
自分は、ここにいるメンバーの中で、今後一番活躍するのが江崎くんだとしても全く驚きません、すでに良い提案を幾つか、お母さん経由で貰っていますので。
室田さんが江崎君に惹かれたとしても不思議はないですよ。」
「…。」
「そうね、可愛い江崎くんにパシリなんてさせられないし、うん、十代の三歳差は大きく感じるけど、大人になるとそうでもないそうよ、江崎くん仲良くしてね。」
「柳井さん、よろしくお願いします。」
「…。」
「おいおい鎌田、へこむなよ俺も手伝うからさ、柳井さん、車が必要な時とかは俺に声を掛けて下さい、自分はパシリで全然構わないです、鎌田よりは役に立てますよ。」
「有難う御座います、天野さん、よろしくお願いします、祐樹社長、この件は後ほど整理して報告させて頂きます。
で、そろそろ次の話題に進みたいのですが如何ですか?」
「はい、お願いします、ただ、ここからはいつも通り祐樹くんと呼んでくれませんか。」
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