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神沢祐樹-148 [高校生会議2-23]

「神沢さん、白川さん、今日のディベートは教育の中でディベートを重視すべきか否か、というテーマで高校生から選ばれた代表が二組に分かれて行い、その様子を皆で見て考えるという形です。
お二人には終了後に感想などを頂けたらと思いますが宜しいでしょうか?」
「分かりました。」
「では…、」

「…、祐樹さま、微妙ですね。
言葉遊び的な部分が有ったり、意見を歩み寄らせて違う可能性を探るという事が無かったり、初めて見させて頂きましたがこういう物なのでしょうか?」
「そうだね、論理的に相手を説得するトレーニングでは有るのだろうけど、ディベート重視派と否定派では基本的な価値観を別に置いている、まあ、そうでないと相手の論理に対抗出来ないのだろうが。」
「どちらが正しいか、という発想に幼稚さを感じませんか?」
「だな、こういうトレーニングをして来た人達が情けない政治家になったのかな…、それに対してみどりの風は企業で実績を上げた人が中心。
一つの命題から様々な発想を広げ最良の案を導き出して来た人達…。」
「でも、高校生会議ではディベートを重視してるのですね。」
「高校生の研修として、一つのステップと考えられているのかもな。
俺達も起業していなかったら第十七支部で経験していたかも知れない。」
「今の方は相手の意見を論破出来たと満足そうでしたが…、祐樹さま、終了後の話はどうしますか?」
「絵美が感じたままを話して良いと思う、今まで硬めの話は俺がして来たけど、綺麗なだけではない絵美を知って貰う良い機会じゃないかな。」
「はい。」

「以上でディベートは終了となります。
ここでディベートをずっと見守っていて下さった、本日のスペシャルゲストLENTOのお二人に感想を頂きたいと思います。
お願いします。」
「はい、皆さんとても論理的に話されていて良かったと思います…。

…、ただ、ディベートでは…、そうですね建設的な意見が出にくいのかと感じました。
どちらが正しいか的な発想で企業は動いていません。
実に多面的な価値観と向き合いながら、より良い結果を求めて行く作業はもっと複雑なのです。
それを理解した上で、言葉遊びにならない、論理的思考力を鍛えるという形でディベートに取り組んで頂けたらと思いました、それは…。

…、以上です。」
「有難う御座いました、神沢さんは如何ですか?」
「絵美と同意見です。」
「は、はい、ではディベートタイムは以上で終了させて頂きます。」
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