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神沢祐樹-142 [高校生会議2-23]

「…、神沢社長の次なる挑戦の結果に期待します。
さて、ここまで、会社の事を教えて頂きましたが、LENTOの話もお聞きしない訳には行きません。
絵美お嬢さま、一枚目のCDは売れ続けているそうですね。」
「はい、お陰様で、当初は一万枚ぐらい売れたらと話しておりましたが、桁が違って来ています。」
「デビューアルバムはインディーズ、販売面で大きなハンディが有ると思うのですが?」
「いえ、色々な番組で紹介して頂いていますので、CDだけでなくDVDの売り上げも伸びています。
担当スタッフが強気の製造計画を立てていなかったら品切れになる所でした。」
「高校生の美形カップルが歌って踊る、子どもに馴染みやすいシンプルな構成、それに対して大人からの反響も大きい様ですね。」
「ええ、担当者は、男女カップルという事でアンチが多くなると予測していましたが、彼が思っていた程では無いそうです、これから増えるのかも知れませんが。」
「アンチよりファンが急増していますよ、素敵なカップルに憧れるという声も多いです。」
「うふっ、嬉しいです。」
「そのファンの為に、新しいCDがどんな感じなのか教えて下さいますか?」
「はい、一枚目とは趣を変え、所謂懐メロのカバー集に成ります、三枚程を一か月間隔で発売させて頂きます。」
「子どもの為の曲は出され無いのですか?」
「そちらは、第二集の検討を始めています、また違った趣向を考えていますので楽しみにしていて下さい、まだ形が出来ていませんが他の企画も進行しているのですよ。」
「という事は、CDをかなりのハイペースで出されて行くという事ですか?」
「ええ、そこがインディーズの強みなのです、一枚のCDを沢山買って頂こうと考えると色々大変なのですが、取り敢えず黒字になるレベルで構まわないと考えていますので、ライブの回数を増やせない代わりにCDは多めに発売させて頂こうと、ライブDVDの制作も計画しています。」
「それが、あえてメジャーレーベルと契約しないで、インディーズのままという強みなのですね。」
「はい、制約の少ない状態で色々チャレンジして行きたいのです。」
「そのチャレンジが懐メロですか?」
「若い世代が聴く機会の少ない、昔の曲にも名曲は有るのですよ、そこから選んだ曲を原曲通りに歌ってみたり、アレンジしてみたり、三枚のCD通してのテーマ曲は全く違うアレンジで入れていますので、聴き比べて頂けたら嬉しいです。」
「やはり歌唱力に自信有っての事なのですね?」
「歌の先生には、まだまだだと言われています。
ただ、担当スタッフからは、今の歌を残しておいて、これから成長して行く所をファンの皆さんにも感じて頂きましょうと。」
「いえ、お二人はアイドルグループの口パクとは無縁の歌唱力です、お二人の成長を歌を通して…、あっ、懐メロなら、孫世代の仲良しカップルを見守って行く感覚になるのかも知れませんね、ファン層の拡大を考えておられるのですか?」
「私達は、今の自分達がお届け出来る精一杯を、と考えているだけなのですが、それに対してスタッフは需要が有ると判断して下さったのです。」
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