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神沢祐樹-132 [高校生会議2-22]

「社長、昨日はお疲れさまでした。」
「はは、お疲れと言うより楽しかったですよ、今朝はのんびりさせて貰いましたけど何か特別な事は有りましたか?」
「同行の社員達は予定通り仕事や観光に出かけて行きました、そうですね…、特別と言えば、まだ正式発表していない、ここの工場関連での社員採用に関する問い合わせが有りました。
その一人は、社長が対談された金田社長の会社の方で、今は竹中が対応しております。」
「早かったですね。」
「はい、早い者勝ちになる可能性に気付かれたからではないでしょうか。」
「うちで働きたいという人を全員受け入れられる会社にしたいとは思いますが、難しいですものね。」
「でも、私達、押しかけ社員二千人は何とかなりました、このまま拡大して頂きたいと思います。」
「皆さんのお力ですね。」
「トップに祐樹社長がおられるからです、組織を強固なものにするのは魅力的なトップリーダーですよ。
あっ、竹中さん…。」

「社長、昨日のお祭り会場に見えた方が、新工場の話を聞きつけられたそうで、社員採用に関する問い合わせが有りました。
二名ですが、採用前提で面接をしても宜しいでしょうか?」
「採用計画を前倒しするという事ですね、もしかすると求人関連の費用がかなり節約出来るのでは有りませんか?」
「はい、地元の方を採用出来れば、後は口コミだけで予定人数までスケジュールに合わせて雇用、研修と進める事が出来そうな気がしています、前倒し分の給料は、予定していた求人コストから回せば足りるでしょう。」
「では、面接をお願いします…。
そうですね、折角ですから、夕食にお招きして地元のお話しを聴かせて頂くというのはどうですか?」
「良いですね、今日はお休みだそうですので、話を進めておきます。
人物調査も佐藤と二人で他の作業の合間に出来そうです。
早ければ九月一日付けでの採用、履歴書を見る限りでは問題ないと思っています。」
「竹中さん達は来週のイベント前までここに滞在ですよね、彼等との流れから地元の方との飲み会が出来るのでは有りませんか、費用は自分が出しますので積極的にお願いします。」
「はは、うちの社長の奢りだぜっ、てやっても宜しいのですか?」
「う~ん、五十万では少ないかな…、この地に協力者を増やすという費用対効果を考えた上でなら百万まで使える様にしておきます、それ以上必要になる場合は連絡して下さい。」
「分かりました、後にそれ以上の価値を生みだすであろうという時には使わさせて頂きます。
でも、社長を…、そうですね、社長とあのワンマン社長との違いを見せつけるのに、そこまでの金額は必要無いですよ。」
「まあ美味しい物でも食べて下さい、健康には気を付けて。」
「はは、佐藤は太り気味ですから自重させます、ただ、彼は工場近くの国道沿いに社員食堂代わりにもなる飲食店を開業するプランを練り始めていまして、この地の美味しい物を研究するとか言いながら食べ歩きの計画を立てているのですよ。」
「はは、楽しみですね、でも、それこそ地元の方に教えて頂いたら良いのでは有りませんか。」
「あっ、その通りです、この地での展開をもう一度相談し直しておきます。」
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