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神沢祐樹-80 [高校生会議2-16]

「お前達、番組制作はどうだ?」
「あっ、親父、ナレーションを入れる前のを見せて貰ったけど、結構まとまっていたよ。」
「そうか、限られた時間で大変だろう。」
「今の所、予定していた通り、仕事風景を撮影して貰っているだけだからそうでもないかな、優香もきちんと仕事と学習の両立を考えてくれてるし、協力して下さる方が多いから大丈夫だよ。」
「そうは言っても、社長は残業とか関係ないから無理するなよ。」
「うん、ねえ、親父は原則残業無しでしょ、研究職だともっと仕事をしたいと思う様な時はないの?」
「そうだな、人それぞれだし、研究と言っても段階によって状況は変わる訳だ、休みの日に一見ぼ~っとしている様に見える時間、実は猛烈に働いているという事は有る、頭の中だけの作業だな、祐樹だって似た様な時間が有るのじゃないか?」
「うん、入浴中に考えていたり…、自分の場合は絵美と仕事をするのが楽しくてしょうがないから、仕事か遊びか分からないかな。
でもさ、社員の場合を考えたら線引きをしなくては行けないでしょ?」
「労働時間か、私達の場合は結果を出せば良しという考え方も有る。
作業は効率良くやってはいるが、効率ばかりを重視していては良い研究が出来なかったりする訳だ。
製造現場とかだと違うのだろうがな。」
「そうだよね、これから正社員になって下さる方の労働時間に気を付けないと、サービス残業が横行し兼ねなくて心配なんだよ。」
「有りうるな、ボランティアでも良いという人達だから、皆さん喜んでサービス残業をしそうだな。
岩崎標準の給料なら安過ぎるという事は無いとは思うが…。
社長の懸念として社員に伝えておくべきかもな、後はチームでお互いに気を付けて貰うとか。
ただ、拘束時間をきっちりしておけば良い様な気もするぞ、酒を飲みながら会議をしてる連中もいるからね。」
「それって、会社の愚痴とか?」
「そうばかりではない、仕事場とは違った環境で話をしてみると違った発見が有ったりするんだ。」
「う~ん、そうか…、でも自分は飲み会の席には当分行けないからな。」
「どうしてもという時は私が同伴するよ、親が同伴なら問題ないだろ、酒は祐樹の代わりに飲んでやるから、支払いは頼むな。」
「はは。」
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