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神沢祐樹-67 [高校生会議2-15]

「お疲れ様、今日はすごく盛り上がって大成功だったわね。
終了後、外に出てからも子ども達の熱気が冷めなかったのよ。
一人が歌い始めたら、みんなが歌い出してね、その輪が自然に広がって、帰りかけてた子も戻って来て歌ってたのよ、私も一緒になって歌ったけど、なんか映画のワンシーンみたいで、ちょっと感動してしまったわ。」
「チーフ、俺達のオリジナル曲も歌ってくれていましたか?」
「ええ、一番人気、踊りながら歌ってたわよ。」
「祐樹さま、歌も踊りもシンプルにして正解でしたね。
でも、私達がインタビューを受けている時で残念でした、私も子ども達と歌いたかったです。」
「ふふ、それはだめ、そんな事したら終わらなくなってしまったでしょう。
でも、あのオリジナル曲は楽しくて素敵ね。」
「はは、深く考えずに子ども達が喜んで歌ってくれそうな曲にしようとしてたら、歌うのも楽器で演奏するのも簡単な曲に仕上がりました。
多少の秘密と思惑は、もう少し練ってから発表させて頂きます。」
「秘密なのか…、でも王子様がそうおっしゃられるのでしたら。」
「王子様?」
「女の子達にとっては、憧れの王子さまとお姫さまなのよ、あなた達は。
そんな感じの曲も作って夢を見させてあげるのはどうかしら?」
「う~ん、ストーリーが必要かな…、優香はイメージ出来るか?」
「えっ、そうね…、新しい昔話?」
「ふふ、すごく矛盾があるけど、アニメとかがそんな感じじゃないの?
祐樹くんなら戦隊ものでも行けるんじゃない、子ども向けでも、お母さん達がヒーローのファンになるそうよ。」
「ファン層の拡大ですか…。」
「祐兄、女の子達はポスターが欲しいって、それと、普通のアイドルみたいにCDやDVDを出して欲しいそうよ。
お姉さんやお母さんもファンだという子が何人もいたわ。」
「小学生にとって多少高価でも大丈夫なのかな。」
「まともな物を作れば充分な利益が出るだけ売れると思うわ、DVDなら柿川お風景を入れても良いんじゃない。
せっかくテレビ出演の話が有るのだから、売り物がないと。」
「チーフは売れると思いますか?」
「余程下手に作らない限り、売れるに決まっているわ。
今日のイベントだって、中高生やお母さん達から見たいという声が沢山上がってたのよ。」
「今日の子ども達の反応も良かったです、祐樹さまCDチーム、DVDチームにゴーサインを出しても良いのでは有りませんか?」
「そうだな、夏までには発売したいね。」
「はい、夏のイベントで歌ったり踊ったりして頂きたいです。」
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