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神沢祐樹-51 [高校生会議2-14]

「絵美、子ども達との合唱、どうだった?」
「楽しかったです、皆さん元気で愛らしくて。」
「はは、本番はどうする?」
「録音したものを聴き返して手直ししておきます、祐樹さまとのデュエットはどうしますか?」
「普通に君が主旋を歌ってという形で良いけど、何かアイデアは有る?」
「そうですね、小学生の方に喜んで頂けるかどうか少し迷います。」
「他のコーナーも有るから後で検討しよう。」
「はい。」

「お二人さん、お疲れさま、子ども達すごく喜んでいたわね。
絵美さんの歌声、素敵だわ、この市は合唱が盛んだから上手な人が多いのだけど、プロとアマチュアの差かしら。」
「はは、チーフ、子ども達が許してくれましたので、当日も絵美に手伝って貰いますね。」
「嬉しいわ、客席の子ども達も喜んでくれると思うわよ。
それで、テレビ局の方が別室でお待ちなのだけどすぐでも良いかしら?」
「絵美、大丈夫かい?」
「はい。」

「…、神沢さんの事はイベントの打ち合わせの時に少し伺っていたのですが、四月に入社してきた柿川市出身の新人が、神沢さんは柿川のアイドルなんだと熱く語りましてね。
それでイベントとは別に、少し取材させて頂こうかと考えていたのです。
そしたら、起業の話が出てびっくりしました。
うちにも高校生会議のメンバーがいますので情報を教えて貰い、新人からの情報と合わせ、企画会議を開きまして。
結論は、ローカル局として協力関係を築かせて頂けないか、また神沢さんを中心に番組を作らせて頂けないかとなり、お願いに上がった次第です。」
「有難う御座います、地方の活性化が一つの目標ですから嬉しいです。
具体的な話は有るのでしょうか?」
「まず、ローカル番組に東京から呼んでいる芸人を減らして、神沢さんの事務所所属の方にお願いして行く流れを想定しています。
柿川は話題が豊富ですので、柿川での収録を増やして行く方向で調整を始めます。
番組は、神沢さんや白川さんの日常を追わせて頂いて、実際に会社がどうなっていくのか、また部活などの高校生生活を自然体で紹介して下さる様なもので如何でしょう。」
「そうですか、イベント好きでトークの上手い人がいますので、声を掛けてみますがオーデションの必要が有りそうですね。
自分達を紹介して下さる番組というのは、これからの弾みになりそうです、ナレーターに中二の妹というのは如何ですか、妹目線で進行という形は面白く有りませんか?
もちろん妹の実力が皆さんに認めて頂けるかどうかによりますが。」
「優香さんですね、しっかりした子だそうで、面白いかもしれません。」
「今のところ、自分達と妹だけしか確定していませんので名前を上げて売り込める者は他におりませんが。」
「でしょうね、すごく進行が早いとはいえ、まだ正式に会社が立ち上がった訳では無いのですよね。」
「はい、それまでは個人契約の形でよろしければ、番組出演など問題は有りません。」
「分かりました、タイミング的に早い方が良いと考えています。
まず、神沢さんに県レベルのアイドルになって頂きたいです。
もちろん、高校生活がお有りですから、無理の無いようにさせて頂きます。」
「宜しくお願いします。」
「連絡などはどうしますか?」
「会社の遥香システムへアクセス出来る様にします。
基本的な使い方は簡単です、もし分からなければ、御社の高校生会議メンバーの方に協力をお願いしますが。」
「大丈夫です、彼等にもこの企画の一員になって貰いますので。」
「分かりました、但しすべてオープンになりますので、公表したくない事項については気を付けて下さい。」
「逆に、上手く使えばそのまま宣伝になるのですね?」
「はは、その通りです、噂が広まるスピードには驚かされて来ました。」
「まずは、今日の映像とイベントの映像を編集して、子どもの日の行事という形で軽く流させて貰います。
それと並行して取材体制を整えますので、よろしくお願いします。」
「はい、分かりました、自分達も考えをまとめておきます。」
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