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神沢祐樹-49 [高校生会議2-13]

「こんにちは。」
「おお、祐樹くん、子どもの日のイベント頼むね。」
「はい、頑張ります、でも、大北さんはこのイベントには係わっていらっしゃらなかったと思いますが。」
「はは、無関係ではあるが市民コーラスの幹部として、話題のカップルに会っておかなくては行けないだろ。」
「意外と暇なんですね。」
「暇でなくとも、祐樹の顔が見たくなるさ、で、そちらが?」
「白川絵美と申します、宜しくお願い致します。」
「噂以上の美人だな、美男美女のカップルは人の夢を打ち砕くのか、はたまた、おとぎ話を想像させるのか興味が有る所なのだが。」
「絵美は外見だけでは無いですよ。」
「これだよ、さらりとそんな台詞、言えそうで言えないよな、で本題なのだが。」
「は、はい。」
「高校生会議に参加しているメンバー達が騒ぎ始めてな。」
「お騒がせしております。」
「一通り教えて貰ったよ、で、勝算はどうなんだ? 柿川の更なる活性化に向けての。」
「騒いで頂けているのは、皆さんに盛り上げたいというお気持ちが有るという事です。
そのお気持ちが有れば、広がるのではないでしょうか。」
「なるほど、その通りだな、なあチーフはどう思う?」
「ふふ、四月になってから私の周りは祐樹くんの噂で持ち切りなのですよ。
優香ちゃん情報のフォロワーは更に増えてるし、千恵ちゃんが立ち上げた、祐樹くん達を生温かく見守る会のブログもかなりのアクセス数。
家庭での出来事は優香ちゃん、学校での出来事は千恵ちゃんがって感じだけど、この所は会社設立の話も伝えてくれていましてね。
千恵ちゃんは秘書見習いとして質問にも応じて、我らがアイドルを皆で盛り立てて行こうって雰囲気、それが何か楽しいのですよ。」
「やはり市民コーラスとしても協力すべきかな?」
「ほかって置いても、みんな勝手に協力しちゃいますよ、ね、祐樹くん。」
「その様です、セミプロとなれば発表のチャンスが増える事になります、まだ会社が正式に立ち上がっていないのに打診が来始めています。」
「社長ともなると色々大変そうだな。」
「いえ、気付いたら、正社員が固まるまでの繋ぎボランティア社員という方々が、起業実習責任者の承認を得て組織を構築し動き始めています。
自分のする事は、報告を受け必要が有れば少し指示を出させて頂くくらいなのです。」
「そうか…、多田社長から、他の高校生起業とはレベルが違うとは聞いていたが…、まあ応援したくなる内容だからな。」
「遥香システムが有るから、とても動きが早くて、また遥香システムが有るから自分も把握出来てるという感じです。」
「動いている連中にとっては遊びみたいな事なんだろう。
そういう事なら、私は静かに見守らせて頂くよ。」
「お願いします。」
「この後は?」
「児童合唱団の子達と本番に向けての練習です。」
「あっ、今日はテレビ局の取材が入ってるの、カメラは気にしないでね。」
「はい。」
「それと担当の方が、練習後に祐樹くんと話がしたいって、良いかしら?」
「構いませんよ、発声練習が終わったみたいですから行きますね。」
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