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神沢祐樹-45 [高校生会議2-13]

「白川社長は、娘が祐樹にぞっこんと言いつつ実はご本人が、と感じたな。」
「嬉しいけどね、人に惚れられる事は社長の資質として大切な事だと多田社長が話して下さったんだ。」
「そうだな、バスケ部のレギュラー陣も祐樹を歓迎するってさ、市大会の決勝を決めた伝説の逆転ロングシュートはみんな知っているからな。」
「はは、大袈裟だよね、たまたま入っただけなのに。」
「でも試合形式の練習では、スリーポイント成功率の高さに記録担当マネージャーが興奮していたぞ
スケジュールが合えば祐樹を是非公式戦にもって。」
「すべてにおいて先輩方に劣るでしょ、遠くから狙うしかないじゃないか。
でも対外試合で通用するのかな?」
「速攻の起点となってだな、取り敢えずパスを受けたらゴールを狙うんだ。
入らなくてもリバウンド勝負に持ち込めるだろ。
試合の流れを見ながらだが、祐樹を投入したら相手はビビると思うぞ。
何処からでもゴールを狙って来る、しかも入る確率が高いからリズムを崩すだろうな。
さらに観客の応援に熱が入り、こちらは有利になる。」
「でも、試合に出たい先輩方は快く思わないのじゃないかな。」
「大丈夫さ、うちの連中はプロを目指すとか考えていない、楽しく面白く勝つがモット―なんだ。
対外試合とは別に校内リーグが有るから、ある意味試合には全員出られるしな。
もう直ぐチーム分けの話をするよ。」
「Bクラスも?」
「ああ、実力が無くても練習時間が短くても構わない、一年から三年でチームを作るんだ。
レギュラーチームのマネージャーや女子部からの参加もあって、そっちで満足している連中も多いのさ。」
「そっか、練習でも試合形式重視だから不満は出にくいのかな。」
「まあ、うちに入学出来るレベルの奴らだから物分かりがいいのさ、それで、高校の練習はどうだ?」
「自分達は中学の時とあまり変わらないって感じているけど、他の中学出身者は驚いていたよ、中身が濃いってね。」
「まあ、だらだらやっていたのだろうな。
体格的に劣る祐樹達の北中が市大会で優勝した意味を、中学の部活関係者にも理解して貰う様にコーチ達は話を進めているそうだから、中学も変わって行くだろう。」
「はは、後輩達は周りが強くなって大変だろうね。」
「だが全体のレベルが上がる事は悪くないだろ。」
「うん、間違った指導で体を痛める様な事が有っては行けないしね。」
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