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神沢祐樹-39 [高校生会議2-12]

「ねえ祐樹くん、会社の話は進んだの?」
「ああ千恵、土曜日は助かった、有難うね。
会社の方は資本金一億円、それと当座の活動資金を白川社長が面倒見て下さる事になったよ。」
「い、一億円ってすごくない!?」
「まあね、でも、それを生かせないと意味がないな。」
「昨日少し調べてみたけど、久兼先輩達の持ち株会社はともかく、他は資本金五万円とか多くても三十万円ぐらいだったわ。」
「だろうね、社員が高校生だけなら当然事業規模は大きく出来ないよ。」
「という事は、大人も社員にするの?」
「ああ、正規雇用と学生研修社員になる。
研修社員はランク制にして給料に差をつけるつもりなんだ。
基礎研修を岩崎高校生会議で終了した人に限るけどね。」
「う~ん、いずれは研修を受けるつもりだったけど早目にしようかしら。」
「我が社への就職を考えてくれるのかな?」
「社長、肩をお揉みしましょうか?」
「はは、どんな部署をイメージしてるの?」
「まだイメージ出来ないわ、会社の仕事って…、実際に就職したら何をするのかしら?」
「営業なら、色々な交渉事、経理ならお金の管理、総務なら雑用全般かな。
と、言っても実際にやってみないと分からないよな。」
「だから、早い内に体験、と言うのが高校生会議の方針なのよね。
部活のスケジュールが確定したら、研修に申し込もうかな。」
「まだ確定して無いの?」
「ええ、明日発表よ。」
「バスケ部は六月まで確定したのだけどな。」
「市民コーラスは七月までの予定を次の練習日に発表と聞いてるけど、祐樹くん大丈夫?」
「問題はないが調整は手間だね。」
「スケジュール管理って秘書の仕事なのでしょ?」
「たぶん。」
「じゃあ、私、秘書やろうか?
祐樹くん関連はだいたい分かるし、ちゃんとデートの予定も組み込んで上げるわよ。」
「確かに誰よりも安心かな…、絵美と相談して…、まだ会社は準備中だが、待遇面の希望は考慮するよ。」
「そうね男子バスケ部の方とお近づきになりたいかも。」
「はは、そういう下心は歓迎だよ。」
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