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神沢祐樹-38 [高校生会議2-12]

「…、やはりゴールデンウィークは忙しいのかな。」
「まだ分かりません、今後の予定は明後日以降調整して行く事になります。
部活と市民コーラス、高校生会議に新会社設立が加わりましたので。」
「それなら結構忙しいのじゃないか?」
「いえ、これくらいは余裕を持ってこなせないと。」
「あらっ、学習が抜けていませんでしたか?」
「恵子さん、学習は学校でしていますよ。」
「ふふ、お母さま、祐樹さまは授業中教科書を二冊開いているのですよ。
一冊は三年生のテキストだったりします。
私は真似出来ませんが、きちんと五月のテストを意識して取り組んでいますので安心して下さい。」
「絵美は先輩から頂いた予想問題で、すでに八割取れています、予習の成果が出ていますね。」
「そうか、学習面も問題なさそうだね。」
「はい、今日聞いて来た説明では、二人揃って岩崎学園大学のスーパー特別推薦に合格出来そうです。
それがだめだったとしても、一般推薦か特別推薦で合格出来ると思います。」
「はは、高一の四月でその自信とは、学習は好きなのかな?」
「それ程好きと言う訳では有りません、早めに終わらせておきたいと考えていますので効率を重視しています。」
「なるほどね、君がやりたい事の優先順位は有るのかな。」
「やはり会社設立が第一です、自分を本当の意味で試せるじゃないですか、後はバスケと歌です。」
「分かった、あと一つ訊いておきたいのだが、極力援助を受けずに自力で経営して行きたいと思っているのかな?」
「援助がなければ工夫して小さく、援助して下さる方がみえれば、お力をお借りして拡大して行きたいです。
今描いている事業内容は、この市の活性化と障害の有る方にプラスになる取り組みですから胸を張って援助をお願い出来ます。」
「よし、では資本金一億でスタート、状況に応じて増資という事でどうだ?」
「有難う御座います、宜しくお願いします。」
「祐樹さま、そうとなったら早く形にするため相談したいのですが。」
「そうだね、明日の夕方ではどうかな、明日の昼間は予定が決まっているんだ。」
「今日、この後ではだめなのですか?」
「ああ、絵美は一度ゆっくり休んだ方が良い。」
「分かりました、では明日お待ちしていればよろしいのですね。」
「祐樹さん、明日の晩御飯は肉料理で良いかしら?」
「あっ、何か図々しかったです、御免なさい。」
「良いのよ、全然気にしないで、婿が肩身の狭い思いをする様な環境にはしませんからね、ね、あなた。」
「はは、私は婿養子なんだよ。」
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