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神沢祐樹-08 [高校生会議2-09]

「祐樹さまは私がモデルの仕事をしてるとご存じだったのですか?」
「いや、ただ、しててもおかしくないと思ってね。」
「何か前もって話がまとまっていた様でしたが、私が洋食を選んでいたらオーナー様とお会いする事は有りませんでしたよね?」
「いや、何を選んでも彼の店にするつもりだったんだ。」
「あっ、多角的に事業をされている方なのですか。」
「ああ、しばらく前から新店舗向けポスターのモデルをして欲しいと頼まれていてね、で、今日綺麗な友達を連れて行くなんて話から盛り上がって、本当に綺麗だったら無料で食べ放題となったんだ。
さすがに悪いから、モデルは引き受ける事にしたのさ。」
「ふふ、賭けに勝ったという事ですか?」
「勝って当たり前のね。
ところで、さっきの話で気になったのは、俺の知り合いなら大丈夫だという事なのだが。」
「事務所と言っても、母が便宜上オーナーをしている小さな事務所で、知り合いの娘さん方にモデルの経験をさせて上げる程度なんです。
両親も祐樹さまの事をもっと知りたいと話していましたので問題有りません。」
「俺の事はご両親に話したという事か…、でもまだ大して知らないだろ?」
「申し訳ありません、お気を悪くされるかも知れませんが、お友達が出来たと報告させて頂きましたので、すぐに調査が始まっております、私は白川家の一人娘ですので。」
「でも、友達になってから何日も経ってないぞ。」
「調査能力が無ければ大きな会社は維持出来ません。」
「確かにそうだな、で、どの程度調査が進んでいるの?」
「少なくとも、私が町を案内して頂く方として相応しい方だと、父は申しておりました。
出来ればお会いしたいとも。」
「そうだな、君と色々話してみて、これからも友達として高校生活を送って行きたいと思う、機会が有ったらきちんとご挨拶しておくべきなのだろうな。」
「有難う御座います、ならば今日の夕食はうちで如何でしょう。」
「はは、君の招待を断る訳には行かないか。
この後はゆっくり岩崎学園大学から遥香さまのお城を案内しようと思っていたのだが。」
「わあ、嬉しいです、お城は家から近いのですがまだ行った事が無くて、それでしたらお城から私の家へ向かうという事でよろしいですね。」
「ああ、そこは任せるよ、ただ、君のお父上の仕事など基礎知識は今から教えてくれないか。」
「はい、父は…。」
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