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板垣千景-25 [高校生会議2-07]

議員四人との個別対談を終えて…。

「千景さん、流石に疲れたでしょう、違うテーマで四本の対談と雑誌向けの撮影までこなして。」
「大丈夫ですよ、普段学校が有る事で、皆さんが私にお時間を合わせて下さったと思うと申し訳ないぐらいです。」
「次からはもっとゆったりと、大臣達も柿川市に呼び寄せて対談して貰いますからね。」
「えっ、呼び寄せるって…、それはちょっと…。」
「党の関係者は今日の収録をライブ映像で見ていたのですよ。
その結果、対談の途中に大臣の側から千景さんと対談したいと言って来ました。」
「でも、どうして私となのですか?」
「イメージが良いのです、彼等としても相手が大人だと話がどうしても難しく固いものになりかねない、それが女子高生相手だと自然と柔らかくなるのです。
しかも千景さんなら話の本筋から外れる事は無く安心感が有る。
今回提案をしてくれた事でも、それをどう受け止めてどう処理したかを明らかにする形で、今後の広報活動に役立てるそうです。
すでに、自衛隊が農村の生活を守る為に動いてくれたら、自衛隊の評価が上がるのではないかという声が届いています。」
「反対する人が大勢いそうだと思いながらの提案でしたが。」
「それでも農村の生活を守る為ですから、賛成して下さる方も多いと思いますよ。
それより、初当選で大臣になった方々の人となりを、国民に対して積極的に伝えて行きたいというのが党の方針で、千景さんに色々な形で協力して欲しいと要請が来ているのですが。」
「対談以外もですか?」
「ええ、正式な要請は近い内に党から届きますが、党の看板になって欲しいそうです。」
「そうですか…、みどりの風に一票を投じた事が間違いではなかったと皆さんが思って下さる様に…、それぐらい出来なければ、チーム遥香のメンバーとは言えないですよね。」
「いえ、すでに立派なメンバーですよ。」
「まだまだです…、そうですね、大臣との対談となったら有る程度事前調整をして置きたいです。
直接先方と調整して頂くスタッフはいますか?」
「サポートスタッフ拡充の用意は出来ています、どんな作業をこなせるスタッフが必要なのか明示して頂ければそれに沿って人選を進めます。」
「では、対談など個別のスケジュールに関して、そうですね相手サイドとの調整と調査、調査のポイントは対談相手のイメージをより高める為に私に出来る事はないか、その方のスタッフとは違う視点で見て考える事の出来る人が欲しいです。
今後のテレビ出演も含め、すべてのスケジュールに担当スタッフを付ける方向でお願いします。
役割としては、準備と分析、各プログラムが岩崎王国とみどりの風にとってより効果的なものになる様考えて下さる人が欲しいです。
サポートスタッフ組織を見直す必要があると思いますのでお願いします。
予算はチーム遥香の事務局と相談して下さい。」
「分かりました、早急に案をまとめさせます。
後、千景さんの肩書ですが、遥香コーポレーション、チーム遥香、政治部部長がメインになります。
四月から、給料は遥香コーポレーションから支給され、高校生会議からの給料は無くなります。
ですが、柿川市市長室室長の肩書はそのままでお願いします。
もう一つ、みどりの風の顧問と言う肩書も検討されているそうです。」
「顧問ですか…、お爺さんやお婆さんの役目かと思っていましたが…。」
「いえ、我々本来の目標から外れるような輩がいたら、叱り飛ばしてやって下さい。
千景さんは、高校生として真っ直ぐな発言をして来てくれました、そんな方こそ政党の顧問に相応しいのです。」
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