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板垣千景-23 [高校生会議2-07]

議員の紹介は対談形式…。

「よろしくお願いします、今日は対談と雑誌向けの写真撮影が中心になります。
ネットで流す映像も撮りますが編集させて頂きますので余り気にする必要は有りません。
長塚さんの略歴などは別で収録しますので、互いの挨拶が済んだ後という体で初めて下さい。
では、どうぞ。」

「長塚さんは議員に当選されてから半月ほどですが、実際議員になられて如何ですか?」
「そうだね、まだ慌ただしい状況で本格的に議員としての仕事が始まったという実感は薄いかな。
千景さんはこの時期の新人議員が何をしてると思う?」
「他の政党の方は分かりませんが、みどりの風の議員は担当する職務に関して官僚との調整に入ったり…、長塚さんは主に外来生物を担当されていますから、厄介な侵入者と戦い始めているのですよね。」
「ああ、農業にも被害を与えかねない外来種、増える前に対策を取れれば駆除の費用を抑える事が出来るのに、今までは後手後手で被害を広げていた、そこを法改正で何とか早い段階で食い止めようとね。
法案が参議院でも通る様に野党への働き掛けも始めてるよ。」
「危険度の高い外来種、放置しておいたら一気に農業被害をもたらしかねない生物を早めに駆除出来る法案、野党は否決に持ち込もうとしますか?」
「且つての与党は自分達の失策を認める事になる、他の野党はみどりの風に対するスタンスを決めかねている。
ここで誤った判断を下す様なら、参議院選挙でもみどりの風の圧勝となるだろう。
その辺りを彼等がどう判断するのか、楽しみでは有るね。」
「外来種でなくても、野生動物による農業被害が増えている様ですが、そちらは何か対策をお考えですか?」
「難しいね、本来はオオカミの様な肉食獣が生態系のバランスをとって来たのだと思う。
その代わりを現代の人間がするには無理がある、猟友会も高齢化が進んでしまっているしね。
抜本的な対策を講じないと、過疎化を加速させる事に成りかねない。
全国の高校生会議でも連絡を取り合って検討して貰っているよ。」
「大学との連携は如何ですか?」
「遥香システムを利用しての情報交換と組織化は進めているが、まだ始まったばかり、田舎の問題だからか若い人の参加が少なくてね。」
「野生動物が人間を恐れなくなっているのでは有りませんか、猟師が減って。」
「そうだね…。」
「いっそ自衛隊が訓練の一環として、猿を脅したり、鹿を間引いたりとかは出来ないでしょうか?」
「成程、難しいかも知れないが、研究課題として防衛省とも連絡をとってみるよ。
国民の財産を守る訳だから、自衛隊の目的から大きく外れている訳でもないからね。」
「はい、自衛隊員が実践で銃を使う機会は有ってはならないですが、万が一に備えての訓練として有効な気がします。」
「動物園から逃げ出して繁殖してしまった外来種の駆除と言う問題も有るんだ。
自治体での対応では限界がある、遥香システムが国に導入されたら、野生生物全般に対する組織を構築する予定、今は高校生会議で組織構築を進めている段階だが、そこに自衛隊関係が加われないか検討してみるよ。
しかし、女の子からこういった提案を貰えるとは思ってなかったな。」
「そうですか、被害が出てるのなら綺麗ごとだけでは解決しないと思うのですが。」
「う~ん、その通りだな。」
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