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板垣千景-15 [高校生会議2-06]

高校生コメンテーターとしてのテレビ出演は、先回の情報番組出演を見たディレクターからお誘いが有って決まった。
番組的には遥香さまに出て頂きたかったのだろうが、みどりの風党首というお立場も有り私に回って来たのだと思う。
出演が決まってから、私を支える体制を整えて下さったのは桜さんが選んで下さったマネージャーの山田さん。
彼の働きかけにより、番組で取り上げられそうなネタを検討するワークシートが立ち上げられたが、それに参加して下さっているのはチーム遥香のメンバーが中心…。

「誠、私のワークシートだけど、番組出演に向けてサポートスタッフが立ち上げたシートを加えたのは確認してくれた?」
「ああ、スタッフに凄い人達が加わっているし、情報提供して下さっている方々の名前を見てると期待の大きさが分かる、書き込み権限貰ってるけど、俺が書き込める状態じゃないと感じたよ。」
「うん、良い経験をさせて頂けそうだわ。」
「多少ニュアンスの違う意見も有ったが、その辺りは大丈夫なのか?」
「それぐらいは整理して行けないとね、根本的な部分はみどりの風の方針に沿って、枝葉の部分は自分の考えをしっかり織り交ぜるつもり、そうでなければ長続きしないでしょ。」
「そうだな、それでも生放送というのはプレッシャー大きく無いのか?」
「私のスタッフとして見守ってくれるのでしょ?」
「ああ、今まで担当していた作業は整理しておいた、これからは、きっちりガードさせて貰うよ。」
「なら大丈夫かな、知らない人ばかりのスタジオだと心細いのよ。」
「だろうな…、出演に当たって方針とか固まったのか?」
「うん、ある程度はね。」
「どんな感じ?」
「偏らない視点、公平で無くてはならない筈の報道が、実際は随分片寄っているでしょ。
報道機関は政権に反対するのが役目だと勘違いしてる人がいるみたいだもの。」
「そうだよな、改憲するのが悪い事の様に書いてる新聞も目立つ、小学生が読んでもおかしいと思う様な第九条、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、を残したままでは普通に考えて自衛隊は違憲だよな。
平和憲法の理念をしっかり守る形で自衛隊の位置づけを明確にすべきだろう。
九条をどう改正するかの議論をしないで、ただ憲法改正が平和に反する事かの様な記事を目にするよ。」
「みどりの風は改憲派だものね、自衛隊は戦力ではないとでも言うのか…、無くせとか言ってる良く分からない政党があるけど…、でもいざ改正となると条文作成は難しいのでしょうね。」
「多くの人の思惑か…。」
「それを整理して、判断して行くのが政治家の役割、でも最後は国民投票で結論を出す訳だから、改正案の出来栄え次第かしら。」
「う~ん、国民投票すると多額の費用が掛かる訳だから、確実に過半数以上を取れる様な案が必要だな。」
「うん、番組で憲法改正が話題になったら、その意見も出してみるわ。」
「ああ、あくまでも千景の意見としてな、強力なブレインの考えを参考にしても、人前で話す時は自分の言葉として頼むな。」
「ええ、そのつもりよ。」
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