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連雀小夜子-03 [高校生会議2-03]

高校生会議では、実習前研修だけでなく、食生活についての研修も受け始めた。
私は健康的ではないからと、真純が勧めてくれたのだ。
健康的…、研修中に見かけた剛太くんチームのサブリーダー達は、確かにみんな健康的に見えた。
あの集団に私の居場所は無い…、それだけで失恋した気分だったが、そこを真純にまだ遅くないと励まされ、少し頑張る事に。
でも無理なダイエットはかえってマイナスになるそうで、空腹を感じるメカニズムなど色々教えて貰っている。

「小夜子、どう、食生活の改善は出来そう?」
「まあね、うちは家族揃って太目だから遺伝だと思っていた、でも、家族揃って同じ様な食生活をして来たからだと言われたわ。
それで、健康の為にと家族会議を開いて、教えて貰った…、教えて頂いたコツを伝え家族全員で試してみる事にしたの。」
「家族の協力が得られたのは良い事ね。」
「みんな、良くないとは思いつつも、変えるきっかけがなかったみたい。
これからの進行状況は、とうさん…、両親が整理して高校生会議に報告する…、報告させて頂く事になったわ。」
「うん、それは楽しみね、ちょっとこれ見て。」
「うん? これ誰?」
「あなたが正しく自己管理して、適正体重に成った場合の姿をパソコンソフトでシュミレートした画像よ。」
「うそ! でも…、急激なダイエットは禁止されてるから…。」
「そうね、では途中の画像も作って貰うわね、励みになるでしょ。」
「うん、有難う、でもどうして?」
「あなたのデータはサンプルとして研究開発の参考にさせて貰うって、同意してくれたでしょ、その結果なの。
サポートスタッフにこのソフトの開発メンバーがいてね…、ゆっくりダイエットの目標としては、一か月後とか短い区切りも必要だと伝えておくわ。」
「うっ、うん。」
「後、家族丸ごとカウンセリングの話が出てるから聞いておいてね。」
「あ、ありがとう…。」

真純が見せてくれた画像は普通に可愛い女の子のものだった…。
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