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岩崎高校生会議-43 [高校生会議-21]

みどりの風が国政政党として政策を推し進める中で大きな役割を担っているのが総理大臣諮問機関だ。
これはみどりの風が国政に打って出ようとし始めた頃に岩崎高校生会議の中で結成された政治研究会が元になっている。
そこへ遥香システムを導入し共同研究体制を築き上げ、岩山政権誕生後は国の機関と、その位置づけを変えてきた。
諮問機関と言っても名高い教授がメンバーなのではなく、大学や研究機関が深く関わっている。
政治、法律、経済、福祉、教育など、国の政策に係わる様々な問題に対して研究者達が意見を戦わせ、必要ならば法案を作っている。
一つの問題に対して複数の案が提出される事も有るが、そこから選択して行くのは政治家の役割だ。
法案は、法学部とその問題に関係する学部が共同で取り組むという形が多い。

「忍、総理大臣諮問機関について海外からの問い合わせが増えてる様ね。」
「はい、今国会で審議されている法案の多くは諮問機関からの提案、その内の半数は学生達が中心になって作成した法案、国際ネットワークでも報告されていますから、注目を集めて当然です。
学生達は必要有らば現地、現場の調査を広く行っていますから、法案の根拠が明確です。」
「個別の立法案件は安心ということかしら、それで、法体系全体の見直しは進んでいるの?」
「法の盲点を突かれない為の文言が法律を複雑にしていたり、法解釈で意見が分かれたりと難しいですが、まずは法律をもう少しすっきり出来ないかと取り組んでいます。」
「簡単では無いでしょう?」
「はい、人の嫌がる事をしてはいけません、が法律として通用する訳では有りませんから。
でも面白い案が出て来ています、実現は難しいかも知れませんが…。
例えば、遺産相続で揉めて長引いたら、相続税がどんどん高くなるなんて良いと思いませんか。」
「なるほどね、でも焦って殺し合わないかしら。」
「私個人としては金の亡者がどうなろうと構わないのですが…。
刑罰の内容を変えて、強制労働という案は如何です、主に過疎地の再開発を考えての提案ですが。」
「そうね、自発的労働でないのが残念だけど、過疎地を有効活用して行きたいものね。
強制労働終了後もそこで暮らしたくなるような環境が有れば、受刑者がそのまま社会復帰出来るかも知れないわね。
罪と罰の位置づけ、それと刑期を終えてからの社会復帰、その流れが作れるのなら問題のない刑罰になるのかしら。」
「強制労働という言葉に引き気味の人がいますが、もう少し深めてみたいと思います。」
「高校生会議のネットワークにも情報は流してるの?」
「はい、内容を選んでですが、多くの方に考えて頂いています。
そんな、流れから、もし岩崎王国で法律を制定する事となったらという議論が起こり始めました。」
「ふふ、バーチャル王国だから法律もバーチャルなの?」
「笑顔で挨拶出来なかったら自分で自分にデコピンといった個人的な法律? から憲法を真面目に考えて、立憲君主制を考えている人など色々ですが、岩崎王家なら絶対王政で構わないという人も、これが結構賛同を得ていまして、絶対的に国民の事を考えて下さる王家に絶対的な信頼と忠誠を誓いたいという声も出ています。」
「それを、忍はどう捉えているの?」
「偉大なる王と女神が統治する王国の一員で有る事を誇りに思っております。」
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