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岩崎高校生会議-18 [高校生会議-18]

二国間でその領有権を争って来た島。
そこを共同統治とし平和的に利用するのなら岩崎王国として投資をすると、様々なシミュレーションを明示した。
解決しなかったら他の島へ切り替えると期限付きでだ。

「予測はしていましたが自分が直接利害関係にない人達は、水中都市構想に夢を描いてくれました、後は、対立を煽って来た政治家達がどう出るかですね。
経過を見ながら、両国の高校生会議は政治団体みどりの風を立ち上げて行きたいと考え始めています。」
「う~ん、高校生会議の規模、岩崎の規模はまだ微妙よね…、下手な動きをすると政府が岩崎に対して警戒心を抱くかもしれない、その辺りの計算は出来てるかしら?」
「確認しておきます。」

両国は動き始めた。
みどりの風立ち上げ計画は、この問題の結論が出るまで表には出さない事になったが着実に進み始めている。
そして、両国の政治家は岩崎王国からの提案を検討せざる得なくなった。
岩崎高校生会議が中心になり、マスコミに働きかけた結果だ。
このままでは何も生み出さないが、共同統治にすれば軍事費を減らす事も可能。
岩崎の提案を受け入れれば水中都市の実験が始まる。
反対意見は少なかった。
それでもほかっておくと結論が出るまでに時間が掛かると考え、岩崎王国が仲立ちをする事に。
まず両国を私が訪問。
その後、両国の首脳を日本に呼んで調印にまで持ち込みたいと考えている。
両国訪問前。

「聡美、上手く行くかしら?」
「両国で岩崎王国の国民が急増しています。
島の共同統治を提案、水中都市構想の発表で、岩崎に対する関心が高まり始めた、そのタイミングで遥香さまご訪問を公表した結果です。
騎士団の中にはご訪問に合わせ現地公演をねじ込んで下さった方もみえて。
現地支社によれば歓迎ムードが高まりつつ有るそうです。」
「大統領の反応はどう?」
「詳しい情報は入って無いですが、歓迎会を開いて下さるのですから大丈夫でしょう。
領土問題が解決したら、それぞれの本国でも安心して投資を増やせるとは伝えて有ります。
軽んじられる事は無いでしょう。」
「だと良いわね。」
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