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岩崎高校生会議-05 [高校生会議-17]

メキシコにニュータウンを他にはない形で作り上げ観光客を呼び寄せる。
メアリが岩崎高校生会議メンバーに出した課題だ。
メアリはアマンダに続いてチーム遥香入り、今はメキシコニュータウン計画を担当している。

「屋根の上に川という例が良かったのかな、メアリ、メッセージの発信以降ユーニークな提案が増えたわね。」
「桜、どれもが実現可能なのよ、突飛だけど実行出来なくもない、でね、昨日よく分からずに突っ込みを入れた人に指摘しようとしていたら、遥香さまに先を越されてしまったの。」
「あら、メアリ、御免なさい、貴女も見てたのね、私は高校生会議の一員として黙ってられなかったのよ。」
「いえ、遥香さまの論理的展開は芸術的で、私が指摘しようと思った内容の数段上でした。
ところで、水を心配している人が多くて…、低コストで充分な量を確保するのは難しそうです…。」
「ええ、井戸を掘っても充分な真水を得られるとは考えにくい、メアリはコスト的に否定的でしたが、淡水化装置の導入が一番手っ取り早いわね。」
「初期投資の予算が膨らみ過ぎませんか?」
「岩崎関連会社の装置を導入して、見学出来る様にするの、この意味は分かるでしょ。」
「えっ、岩崎関連で淡水化装置を扱ってる企業が有ったのですか、私が調べた中では…。
有るのなら…、導入費用はそのまま岩崎の売り上げに、見学出来るという事は次の受注に繋がるという事に成りますが…。」
「今後の海外展開を想定して調査して貰った結果、技術力が高い割に営業力が弱い会社が見つかって交渉、買収出来そうなの。
今はメキシコに工場を作る話も進めて貰っているのよ。
農業用の水としては割高になるでしょうが、観光地化に成功すれば問題ないでしょう。
水に関する案が出尽くしたと思ったら、この淡水化装置の話を公表してね。」
「分かりました、高校生会議メンバーはすでにギブアップ気味ですので、公表します。
インフラ整備に関する案は…、実験的な発電方法も見学出来る様にすべきなのですね。」
「ええ、試しながら町を構築して行くのがこのプロジェクトの魅力、知的好奇心をお持ちの方を満足させましょう。
ねえ、メアリ、そろそろ村長、村議会議員の募集を始めても良いのではないかしら、並行してバーチャル村長、バーチャル議会もね。」
「はい…、その…、バーチャルの方の役目はどうしますか?」
「リアル村長達は村作り、バーチャル村長達は広報担当と役割分担するのよ、バーチャル住人になって頂く株主への対応も必要でしょ。」
「では、本格スタート決定という事ですか?」
「そうよ、現地調査チームへのゴーサインはメアリから出してくれる?」
「は、はい。」
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