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岩崎高校生会議-03 [高校生会議-17]

記者会見の反響はニューヨークで確認。

「岩崎高校生会議各支部から参加者増加の報告が届き始めていますが、ここまで受け入れ態勢を整えて来た結果でしょう、混乱の報告は受けていません。」
「予定通りなのね、小百合、国家間の交流は始まった?」
「まだ足場固めの段階で、そこまでは至っていません。
本部サイドで作成した組織作りマニュアルを参考に組織編成に取り組んでいて、リーダーが育ち始めたという段階です。
アメリカ支部も、ローカル支部が増えていますので他国との交流は先になるでしょう。」
「まだ時間がかかるのね…、まあ、日本の支部が各支部に関わっている訳だから、岩崎の考え方が広がってからでも良いわね。
他に何か気付いた事は?」
「そうですね…、みどりの風を支えた事に関心が集まっている様です、魅力的な政党がないという状況は、かつての日本と同じなのでしょう。」
「ふふ、また違った展開も考えられるわね、でも、まだ始まったばかり、しばらくは様子見という事かな。」
「もう一つ、Koukousei Kaigiとしたおかげで高校生、大学生の若い人がリーダーとなる環境を作り易かった様です。
結果、私利私欲に走らない、純粋な若者達が活躍しています。」
「名称に関しては正解だったということ?」
「はい、国際ネットワークでも、その名称の意義がまとめられ、賛同する意見や事例が加えられています。」
「良かったわ、リーダー達が納得してくれているのなら何の問題もないわね。
アメリカ支部ではご老人がリーダーになろうとしたのを、うちの副社長が止めたと聞きましたから、ちょっと心配してたの、もっとも遥香システムの上級までとても進めそうにない人だったそうだけど。」
「アメリカは熱いですよね、遥香コーポレーションのレストラン部門から衣服部門、遥香システム、遥香さま関連、その他を岩崎の他企業とまとめて拡大しようと、日本でこつこつ進めて来た事を、その手順を追いながらも一気に進めようと欲張ってますね。」
「ふふ、アメリカ統括支社長も楽しそうだったわ。
バックが活発なら、高校生会議も自然と活発になる、高校生会議が安定すれば、支社の新人研修が楽になるのよね。
ねえ、この前話題になってた違法移民の話はどうなってる?」
「はい、違法状態の人は雇いませんが、母国に帰って岩崎の支社を拡大し、そこで働けないか相談しているそうです。」
「それが可能なら一番よね、でも簡単ではないのでしょ、国家間の経済格差か…、アメリカ統括支社長とも相談してみようか…。」
「何かお考えが有るのですか?」
「お父さまは日本の過疎地再生を進めて来られたでしょ、私達はメキシコの砂漠緑化に取り組めないかしら、成功すれば砂漠化が進んでいる他のエリアでも展開出来るかもしれないわ。」
「壮大な計画ですね。」
「メキシコなら治安が恐ろしく悪いという訳でもないでしょ。」
「資金はどうしますか?」
「ふふ、何とかなるわよ、まずは岩崎高校生会議のメンバーに呼びかけて考えて貰いましょう、その方が楽しいでしょ。」
「あっ、そうですね、実現可能な案が出てこれば…、遥香さまはすでに思い描いている事が有るのですね。」
「皆さんの案を見ながら表に出して行くかもだけど、私が思いもつかなった案が出てきたら嬉しいわ。」
「そうですね、まずは岩崎高校生会議で発表、岩崎へは予備調査の指示を出し、アメリカ統括支社長に協力を打診します、メキシコ支社は小さいですが連絡を取っておきます。
う~ん…、地球温暖化を考えると急ぐ必要が有ると付け加えておきましょうか。」
「そうね、ついでに他の温暖化対策案とかも募集してみる?」
「はい、遥香システムが機能していないエリアの事情も考慮して、広く問いかけてみます。」
「お願いね。」
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