SSブログ

夏休み-10 [高校生会議-05]

「ところで、高校は真面目に通うのか。」
「はい、息抜きにもなりますし。」
「はは、高校が息抜きか、それでも良いが…、高等学校卒業程度認定試験に合格してくれれば、遥香の為に岩崎学園大学スーパー特別推薦のさらに上を行く推薦制度を作っても良いと考えている、引っ越さなくて良いように校舎も新設するがどうだ?」
「う~ん、私の話はさて置き、私の住む所は国民の人数の割に良い大学がないと嘆いている生徒もいます、小規模でも大学が有れば喜ばれると思います。
大学運営のシステムも遥香システムの応用で効率良く出来るでしょう、学習や研究を通して遥香システムを使いこなす形にすれば、学生が卒業後に王国関連への就職という時は研修が楽になり、王国にとってもプラスになると思います。」
「そうだな、では校舎新設の話はすぐ進める…、岩崎学園大学本校でも遥香システム導入を早急に検討させよう…。
取り敢えず、高等学校卒業程度認定試験は合格しておいてくれないか、それと岩崎学園大学本校にしばらく通ってシステムの検討を手伝って貰えないだろうか。
ホテル暮らしに抵抗が有ったら、家を用意する、身の回りの世話もさせるから心配はない。
遥香コーポレーション本社から社員を同行させたかったら、そちらの面倒も見させて貰うよ。」
「お父さまにそこまで言われてしまってはお断り出来ませんね。」
「遥香を美しさだけで特別職『姫』にしたとは思われたくない、飾り物の社長とは思わせたくないのだ。
それには実績を世間に認めさせるのが一番、それがそのままプリンセス遥香の宣伝にもなる。
高校側にも協力を要請しておく、表向きは大学への国内留学みたいな形にしても良いし、大学のシステム構築の為と公表しても問題ないだろう。
学生からは昨日、企画書が届いたから見てくれ。」
「はい…、あっ、これぐらい画面が大きいとノートパソコンでも…、持ち運びが不便かしら…。
…、この方は夏休みを利用して、遥香コーポレーションのデータを分析して下さっているのですね。
ふふ、残念ながらうちの社員を過小評価なさっている様ですが。」
「それでも、拡大に向けて学生が中心となり祭りの如く勢い付けるというのは面白いだろ。
ゴーサインを出してやれば、すぐにでも遥香コーポレーションをバックアップする組織を作り始めるだろうし、彼が動けばそれなりの成果も上がると思うよ。」
「支社での実習生扱いにした方が良いですか?」
「まだ田中にも知らせていないから、その辺りで調整が必要だ、ただ、多くの学生達を遥香コーポレーションに係わらせて置けば後々大きな力になってくれると思う、大学へ通う内に家来が増えると見越しているよ。」
「それで大学へ、コンタクトはどの様に取れば良いのですか?」
「明日にでも来させようか、夏休みで実家に帰って来てる…、はは、奴は遥香に会う事を目論んでタイミングを計っていたのだろう、今すぐ呼び寄せても構わないが準備は必要だろ?」
「ですね、田中さんと前野さんと相談します、この時間なら三者でテレビ会議が可能だと思いますので失礼してよろしいですか?」
「ああ…、出来たら、私も混ぜてくれないか。」
「はい、では…。」

田中さんも前野さんも大学生の協力は考えて無かったそうだったが、岩崎社長の話しから前向きに考えてくれた。
優秀な人材を如何に集めるかが私達の課題だからだ。
コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。