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イベント-07 [高校生会議-04]

「私どもの王国内外で頑張って下さってる方々を、勲章や称号の形で応援するという形です。
称号に関しては階級が上がって行くいう感覚で設定して上の階級を目標とする。
勲章はコツコツ取り組んで一つの成果を成し遂げたとか、ひらめきで大きな成果を上げたとかそういう人に授与させて頂く、どちらも甘すぎない様に、バランスが難しくは有りますが、国民の励みになるのではないでしょうか。」
「対象を国民全員と考えるとシステム構築と予算が問題になりますね。」
「少しずるい事を考えています、例えば称号を得た者には限定アイテム購入権を与えるとかです。
国民でなくても売り上げに貢献して下さった方に称号を授ける事も、兎に角喜んで頂ける形を模索して行きたいです。
国民の士気が高まるので有れば少々の支出は私の方で何とか出来ます。」
「自分はそのシステム構築に係わりたいです、バーチャルとリアルの融合がプリンセス遥香の最大の魅力です、展開次第で無限の可能性を秘めていると思います。」
「確かにそうだ、リアルな姫さまがいて下さる事で、遊びに重みが加わる。」
「ナイトの称号は簡単には認められませんが、逆に、誰しもがランクアップ出来る様、見習い店員、店員、中級店員、上級店員みたいなものを…、名称は考えて頂きたいですが、でもこんな風に希望する国民全員が何らかの肩書を持てる体制に出来たら楽しく有りませんか。」
「高校生もですか?」
「勿論です、見習いと名乗っても良いですし王国学院初等科とか、実際の学校とは違ったペースで進級出来るシステムが有っても楽しいと思います。」
「壮大なシステムになりそうですね、でも遥香さまが戴冠式もどきと話しておられた昨日の儀式に対して、姫さまへの忠誠を誓うといった反響がかなり来ていますから、喜んで貰える企画だと思います。」
「遥香さま、この流れを漫画の形で表に出してはどうでしょう、姫さまとそれを取り巻くストーリーを作り上げれば、皆さん感受移入し易くなると思うのです。」
「色々な可能性を考えて下さい、今日は今までの岩崎高校生会議での活動から判断し、皆さんを含めた十五人の方に移籍のお願いをさせて頂きます。
今後、姫に関しましては、お父さまサイドでも動きます、勿論協力し合って事を進めて頂きたいのですが、国王派と姫派の勝負と考えて頂けると幸いです、切磋琢磨してプリンセス遥香を盛り上げて頂けたらと考えております。
移籍に関しましては前野に一任しましたのでよろしくお願いします。」
「正式に移籍するまでの下準備は何か出来ますか?」
「遥香コーポレーションの正式スタートは九月になります、それまでに母体となる部署のシステムを再構築したい所ですが通常業務も行っていますので全体は年内と考えています。
プリンセス遥香事業部は、まだ規模も小さいですから新システムをテスト的に構築し運用を開始しています。
新システムのポイントは作業の共有です。
突然休む人がいても、日頃から共有エリア内を整理していれば他の人が問題なく作業を引き継いでこなす事が出来る様に、つまり常に自分が休める状態を維持しつつ作業を進める環境を構築して行きます。
移籍が確定したら、プリンセス遥香事業部で統一されたフォーマットの下、各部門毎に整理しながら進めている、このシステムへのアクセス権を差し上げます。
このシステムが予定通りの作業効率を上げる事が出来れば、王国の標準システムになります、全体のデザインは私が担当していますので、皆さんも実際に使う事を考えて気付いた事が有れば提案をお願いします。」
「全体のデザイン担当って…、簡単な事では有りませんよ。」
「そうですか、プログラマーの方々は淡々と作業を進めて下さっていますが。」
「あっ、知り合いのプログラマーが遥香さまを褒めてた…、守秘義務が有るからと詳しく教えてくれなかったのは…、こんな大勢の人が見ている前で発表して良い事なのですか?」
「大丈夫です、問題ないと判断した範囲でしかお話ししておりません。」
「何かアクセスさせて頂くのが怖い様な楽しみな様な…、でも、共有という事は他の社員がどんな作業を進めているのか分かるということですね。」
「はい、その事により上司に報告するという手間はかなり減らせるでしょう。
このシステムをきちんと使ってる優秀な人が休んでも、さほど困らない。
きちんと使えてない人が休むと周りが迷惑すると考えて下さい。
私への連絡も緊急、もしくは他の社員に知られたくない要件以外はシステム経由でお願いします。」

それから予定の時間まで少し雑談。
洋子が合唱部の準備が出来たと耳打ちしてくれたタイミングで一区切りつけた。
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