SSブログ

イベント-06 [高校生会議-04]

来客は長老会議の議長。

「姫さま、お目通り有難う御座います、本日はまた一段とお美しく有られまして嬉しゅうございます。」
「うむ、爺も元気そうでなによりです。
優子、爺にお茶を。」
「かしこまりました。」
「長老会議の方は如何ですか?」
「姫さまからの御指示あらばいつでも動ける様にしてあります。」
「それは、助かります、昨夜お父さまとも相談しまして、プリンセス遥香の展開を早める事に致しました、目標は王国の拡大です。
しかし今の側近だけでは人的に心許ないと思っております。
そこで高校生会議のサポートスタッフから選び私の下へ、移動により余裕のない部署に関しては王国本部が相談に乗ってくれる話になっています。
近い内にリストを送らせますのでお願いします。」
「はっ、王国拡大に向け、姫さまのサポートを全力でやらさせて頂きます。」
「良かったです、それなら、爺にどんなお仕置きをするのか、お父さまと相談しなくて済みます。」
「はは、助かります…。」
「そうね、折角だから爺、ここで一曲歌って下さらないかしら、先ほどは優子が美しい歌声を披露してくれましたのよ。」
「えっ、わ、私はここにいる若い子達が好きそうな歌は知りませんので。」
「う~ん、つまらないのね、爺なら若い観客の前でも堂々と歌い上げる勇者かと思っていましたのに。」
「若い頃は勇者でしたが、さすがに老いぼれました。」
「そうなの、ではゆっくりしていって下さい。」

「遥香さま、一組目の面接者五名を控えさせておりますが如何でしょうか。」
「前野、ご苦労様です、お通しして下さい。」
「はい。」

「みなさん、どうぞお掛けなさって下さい。」
「遥香さま、ハーブティーで御座います。」
「有難う、洋子、皆さんにもお飲み物をお願い。」
「かしこまりました。」
「皆さんに来て頂いたのはお願いが有っての事です。
昨夜お父さまと相談しまして、プリンセス遥香の展開を早める事に致しました、目標は王国の拡大です。
ですが、今の側近だけでは人数的にも心許ない状況、単刀直入に申しますと遥香コーポレーション、プリンセス遥香事業部への転籍を検討して頂けないでしょうか。」
「それは遥香さまの部下にして頂けるという事ですか?」
「はい、現在の職場とも調整させて頂きます。」
「引継ぎに若干時間が掛かりますがよろしいでしょうか。」
「ええ、引き継ぐ相手がとてもイケメンであなた好みかもしれませんものね。」
「いえ、そういう意味では…。」
「本家にも応援要請してますから有り得ない事ではないのです。
そうなったら、色々理由を作って指導に行く事をじゃましたりしませんから。」
「大丈夫です、遥香コーポレーションでの社内恋愛を目指します。」
「真面目な話なんですよね。」
「勿論です、先ほど長老会議の議長にも協力を要請したところです。
お父さまは、岩崎王国の一つのシンボルとしてプリンセス遥香を最大限アピールして行きたいと話して下さいました。」
「自分は今の職場も好きですが、遥香さまの下で働きたいです、お願いします。」
「私も、自分のスキルが生かせそうですのでお願いします。」
「ナイトの称号とか頂けるのですか?」
「そうですね、仕事ぶりによっては…、ぼんやり考えてた事ですが、階級とか称号とかは名誉に関することだと思います、プリンセス遥香の展開で利用出来ないでしょうか。」
「どういう事ですか?」
コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。