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イベント-05 [高校生会議-04]

イベント二日目は会場を変え模擬店も出ている。
高校の文化祭の様なものだが、大きく違うのは企業の説明コーナーが有ったり就職進学の相談コーナーが有る事だ。
高校生会議の政治研究チームや社会問題研究チームなどの研究発表も有る。
模擬店ではファミレスの制服を着た高校生が接客の実習をしながら店の宣伝を。
出している料理は、店で出す高校生向け新メニュー、その評価も実習中の店員が聞きだす。
会場の一角には城の一室を模したエリアが設けられた。
来場者に見える形で私は仕事中…。

「前野、白井、昨夜お父さまとお話してプリンセス遥香の展開を早める事に致しました。
五年計画を一気に前倒ししますが、その第一段階としまして、当地の家臣に手助けをお願いしょうと思っています。
まずは人、高校生会議サポートスタッフの一部の方と本日中に面接をさせて頂き、私のプロジェクトに参加して頂ける様働きかけます。
その結果を踏まえ彼等の仕事先との交渉を前野にお願いします。
分かり易く言えば、引き抜かせて頂く相談という事、長老会議の抵抗が強い様で有れば私も動きます。
まずは面接させて頂く方のリストを送信します、一度に五名程度、本日のスケジュールに組み込んで下さい、そうですね時間は一組三十分として下さい。」
「承知いたしました。」
「現在進行中のワンランク上、という取り組みは継続して行きますが、更にもう一ランク上を提供して行く展開も始めます。
こちらに関してのデザイナー関連は私の方で進めさせて頂きますが、今後チーム構成の変更、縫製関係の人材確保の必要が出て来ると理解しておいて下さい。
白井、お願いね、今後一流のデザイナーに来て頂く事も有りますので失礼の無いように。」
「承知いたしました。」

「遥香さま、お飲み物は如何でしょう?」
「そうね、ハーブティーをお願いしようかしら…、でも、洋子、その前に模擬店スタッフの様子を見て来て下さい。」
「承知いたしました。」

「ねえ、優子、次のお客様まで時間があるから、歌でも聞かせて下さいな。」
「えっ、遥香さま、いきなりは困ります。」
「大丈夫、そうね曲は何が良いかしら。」
「姫さま、ピアノも有りませんし…。」
「優子はだめね…、代わりに合唱部の夏美さん如何?」
「えっ、私ですか、私は遥香さまの様子を拝見させて頂いてるだけの一般人ですが。」
「高校生会議の仲間です。」
「私より遥香さまの歌声をお聞かせ願えたら嬉しいのですが。」
「え~、逃げるのですか、あ~夏美の歌を聴きたいな~、一人で心細かったら他のメンバーを集めても良いから。」
「わ、分かりました、でもすぐと言うのは無理ですよ。」
「ええ、有難うね。」
ここで、とびっきりの笑顔を浮かべてみる。
夏美は少し頬を赤らめながら会場に来ている合唱部のメンバーを探しに行った。
「ねえ優子は何か芸は出来ないの? ほら、逆立ちして踊ったりとか。」
「出来ません!」
「残念ね、あらっ、そろそろお客様が御着きになられる時間、優子、お出迎えお願い。」
「かしこまりました。」
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