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イベント-02 [高校生会議-04]

儀式の後、私は国王夫妻と写真撮影へ。
会場ではクラシック系の演奏、今日は儀式などの流れで落ち着いた曲が組まれている。
演奏は地元サークルのメンバー、中学生から社会人までで構成されているこのサークルの主体には、岩崎高校生会議のサポートスタッフも係わっている。
岩崎関連の企業では、原則残業無しが徹底されているためか、余暇の充実を目的にサークル活動が盛んだ。
そこに中高生の参加を奨励しているのは、人間関係の幅を持たせる意味合いが有る。
学生時代はともすると家族と教師以外の大人と接する機会が少なく視野が狭くなりがち。
高校生時代狭い付き合いしかなかった人が就職時、いきなり年長者に囲まれ戸惑ってもおかしくない。
だから、中高生の頃から大人達とサークル活動を通して交流する意味は大きいと皆が考えている。
今日の舞台でも親子ほど年の離れたメンバーが素敵な演奏を披露してくれた。
ただ、演奏目当ての人ばかりではないので、プログラムは工夫されていて、儀式の前に一曲、儀式を終えて一曲といった形になっている。
その儀式後の一曲が終わったところで、プリンセス遥香の説明会となる。
まず優子さんが姫誕生までの経緯と今後の姫としての行動について紹介。
続けて白井さんが新会社遥香コーポレーションの設立とプリンセス遥香の概要について。
洋子は実際の進行状況について報告という段取り。
撮影の合間に音声だけを聞いていたが、彼女達は、遥香さまのご指示で、という言葉を多用してくれた。
岩崎家公認の姫となったばかりの私が社長を務める、それも飾り物ではないというイメージを強めようと考えてくれてのことだろう。
メールよる質問を受け付け、翌日のイベントで答えると伝えて一区切り、また演奏が始まる。
この曲の終了後から私の出番となる。
曲が変わり、再び舞台へ上がる私を出迎えたのは、ファミレスの新しい制服を身に着けた高校生達、皆ファミレスでの実習を予定しているが、すでに始めている人もいる。
彼女達の制服はやはり実習の形で作られた。
基本デザインを決め生地をスタッフが用意した後は、自分で仕上げたり、作って貰ったり、相談して完成させたりと。
その結果、同じコンセプトの下、各自の個性を生かした服を身に着けた五十人ほどが舞台上に整列となった。
私はその前をゆっくり曲に合わせ前だけを見て下手へはける、私の後に続いて舞台上の面々も退場。
曲調が変わり間をおいて、舞台にはプリンセス遥香ブランドの服を着た高校生達が登場して、無言のまま楽し気な様子を表現する。
ブランドのコンセプトはプリンセスの普段着、つまりは庶民のお洒落着という形で展開して行く予定。
デザイナーが頑張ってくれたお陰で、それなりの物に仕上がっているが、自分の感性でなくブランド名で選ぶ人もいるのは事実。
この場でいきなり結果を出そうとは考えていないが、秋以降の本格的な展開に繋げたい
新ブランドの成否を掛け、姫の盛装からプリンセスの普段着に着替えた私は、優子さんや洋子と共に舞台に上がり、おしとやかな中にも明るい笑顔を振りまいて役目を終えた。
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