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プリンセス遥香-08 [高校生会議-03]

夏休みに入る頃。

「洋子のスケジュールはどうなってる?」
「はい遥香さま、各チームでの実習をバランス良く組ませて頂きました、九月のリニューアルオープンに向けて一通りの事はそれなりにマスターしておきます。」
「余裕は有る?」
「大丈夫です、期末テストの結果も良かったですし、始めの頃は不安ばかりでしたが、遥香さまの教えを一つ一つ実践している内に自信も、今は全体を見れる様になって来ました。」
「そっか、どうしてだか分かるかな?」
「え? 遥香さまの指導のお陰ですが。」
「洋子の良い所は頭の良さだけでなく素直な所なの、言われた事に対して真面目に考え真面目に取り組む姿勢が、学習面でも仕事でも成果に繋がってるのよ。」
「遥香さまのお言葉は理路整然としていますから素直に受け止めさせて頂くしか有りません。
飛び級制度が有ったら大学生でもおかしくないと皆さん話しています…、では私の悪い所はどうでしょう?」
「知らないわ、私の基準では何の問題もないもの。」
「何か自分では気づいてない事がないのかと…。」
「大丈夫、セルフチェックが出来てる、今の心を忘れなければ…、なんて年寄りじみた事を私に語らせないでね。
それより、洋子の夏休み期間のスケジュールには影響が出ない様にしたいけど、状況が少し変化しそうなの。」
「プリンセス遥香関連ですか?」
「ええ、私達の活動を支援して下さってる方々が長老会議を設立されたのよ。」
「新規複合型店舗へ投資して下さる方々ですか?」
「ええ、それがね、私の姫設定に乗っかっての冗談半部かと思ってたら、真面目にこのエリアの発展を考えておられて…。」
「それなら、遥香さまの一つの目標へ向けて一歩近づくという事ですね。」
「そうなんだけど、自分が頑張らなくても成果が見えてるって、面白い様で面白くないと思わない?」
「でも遥香さまが真ん中にいて下さるから盛り上がる訳です。」
「自分の立場は私なりに分かってるつもりよ、でも私関連の売り上げが数億というレベルでは、飾り物としての私だけで充分…、私の力を発揮してると思える売り上げは何億くらいの規模なのか考えてしまってね。」
「部の事業規模を拡大することになるのですか?」
「いえ、部長から社長にという話がね、今進行してる企画を発展させて新会社設立、子会社という形ではあっても、高校生部長より高校生社長の方がインパクトが強いとの事で、それが今からなら二年半以上名乗れると。」
「すごいです、遥香さまなら社長だって問題ないと思います。」
「でも、そうなると今まで考えていた規模では小さいでしょ、長老会議のメンバーからはさらなる投資の話も出ていて色々検討中な訳なの。
新会社としてのスタートは秋になりそうだけど、洋子は社員になってくれる?」
「勿論です。」
「普通の高校生が社員として働く中で仕事について学び考える場としたいの、その一人目として注目されると思うわよ。」
「はい、それが私の役目なら、遥香さまのご期待に沿える様努力させて頂きます。」
「ふふ、自信にあふれる洋子を見ていたら、私も力が湧いてきたわ、成果を上げて社会貢献出来るレベルまでと考えてるからよろしくね。」
「はい。」
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