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プリンセス遥香-06 [高校生会議-03]

翌週、陰謀の続きを説明。

「まずはミッションの全容を説明させて頂きます。
今回の目的はファミレスの高校生目線による現状調査です。
あなた方に潜入して頂く店は、近々改装してワンランク上のサービスを提供する、プリンセス遥香系列店となり、私の活動の中でも重要な位置を占める店です。
現状は、高校の近くという立地を生かそうと工夫をしている割に高校生の客が少ないです。
私も問題点には気付いているのですが、より多くの声を聞かせて頂きたいと思いまして、あなた方にお願いする訳です。
堅実にやってますので経営的に危ないというレベルでは有りませんが、てこ入れをして売り上げアップを考えています。」
「すると店で問題点を探ってこれば良いのですね。」
「その通りですが、女の子目線だけでは充分では有りません。
幸い洋子に注目を集めるというミッションは成功した様ですので、来週のミッションに関して洋子をネタに各自のスキルを利用して、当日男の子達も店に行きたくなる様な情報を流して欲しいのです。」
「私、頑張って先輩を誘ってみようかな。」
「洋子とファミレスへ行くという情報を流すだけでも充分な気がするわね。」
「細かい設定などはお任せしますが、私達の目的である調査という事は明かさない方が、かえって本心を聞き出せるのではないかと思っています。」
「そうですね、見返りを求められることも有りませんし。」
「当日のミッションはまず自分達で料理を吟味する、ですから四人はデザートも含め別メニューでお願いします、勿論費用はこちらで持ちますから何を頼んで頂いても構いませんが、食べ過ぎで体調を壊す事の無いようにお願いします。
この食事に関しては、そのメニューを選んだ理由、食べてみた感想などを洋子へお願いします。
もう一つのポイントは接客です、色々な視点から見た意見をお願いします。
当日、男の子達がどういう形で来店してくれるかにもよりますが、味と接客について、その場ででも後日でもさりげなく聞き出して欲しいのです。」
「分かりました、四人で作戦を練ります。」
「では報酬ですが、希望は有りますか?」
「食べ放題という事だけで充分です。」
「でも奢って貰うという可能性も否定できませんよ、それだとこちらからの報酬になりません。」
「遥香さま専属のスパイという立場にして頂くというのはどうでしょう?」
「そうよね、洋子は調査結果の整理をして貰うから仕事だけど、私等は完全に遊びだわ。」
「うんうん、洋子をだしにして先輩とお近づきになれるかも。」
「では、他の店の調査もお願いして良いかしら。」
「勿論です、表向きは遥香さまのメイド、しかしその実態は姫直属のスパイ集団。」
「あなた漫画の読み過ぎじゃない?」
「でも、面白いじゃん、洋子はメイド長にして裏の顔はスパイのボスなのね。」
「そうね、他の人がいる時は洋子さん、四人だけの時はボスと呼ぶことにしましょう。」
「ちょっと待ってよ…。」
「良いじゃない、洋子の事、うちの社員は課長と呼びますからね。」
「遥香さま~。」
「甘えてもダメ、これも研修の内です、場面場面で自分の立場を考えながら、時には演じて下さい、自信を持って。」
「は、はい…。」
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