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138-告知 [岩崎雄太-14]

番組の最後に。

「ではここでチケットオークションに関するお知らせです。
岩崎ファミリーの今後のスケジュールが決まり、順次ネットオークションが始まります。
また、こちらのアーティスト達の公演もチケットオークションでの販売が決定しました。
一定額以上を越した分はそれぞれのアーティストの意思により寄付されるというシステムです。
このチケットオークションシステムは譲治さんの発案だそうですが。」
「はい、運営がチケット価格の設定に頭を悩ませていましたので、全席オークションで市場原理に即した価格設定に出来ないかと思いました。
私どもの場合は、当初からチャリティー的な側面も有りましたから。」
「一流アーティストの利用も意識してみえたのですか?」
「ええ、転売目的でチケットを購入する人が少なからずいると聞いていましたから、それくらいならばダイレクトに高値で買って頂いて一部を寄付、という形に乗って下さるアーティストの方も見えるだろうと。」
「全席オークションを何度か経験されて、そのメリット、デメリットは如何でしょう?」
「メリットはお客さんの思いがそのままアーテイストに伝わる事ではないでしょうか、極端な話、一万円のチケットに対して、十万円払っても良いと考える人がいるから、転売屋による搾取が可能になってる訳です、始めからオークションにすれば転売屋のメリットはなくなります。
シビアな話としては、アーティストの人気度が分かり易くなります、その反面空席という事は起こりにくいでしょう、五百円で落札という事も有り得ますから。
でも、その五百円で落札したお客さんが満足すれば、次からは二千円払ってでもとなると思います。
大きなデメリットは人気アーティストの公演チケットを、今までは五千円で手に入れる事が出来たかもしれない人が、高騰によって手に入れられなくなる可能性です。
この問題故に、今回チケットオークションを利用しての販売に踏み切ったアーティストでも、ファンクラブ中心に今まで通りの販売を続けるそうです、転売対策を講じながらですが。」
「成程、お金に余裕が無いと好きなアーティストのコンサートには行けなくなるのですね。」
「ですね、人気が有れば高くてもチケットは売れ、人気が落ちれば高値では売れなくなる、ただこのシステムの利点も欠点もしばらく運用してみないと見えて来ないかもしれません。
でも、高くてコンサートに行けないのならば、これから伸びそうな人を探してみるのは如何でしょう、それもまた楽しいかもしれませんよ。」
「譲治さんは見つけたのですか?」
「ええ、正平がそうです、ただ彼は不器用なので周りの手助けが必要だったのです。」
「成程、でも、これからは演奏会のチケット価格が高騰しそうですね。」
「対策として内容の同じ五回公演をセットと考え、オークション参加制限をかけています、一公演は千人から千五百人となりますが、セット公演内ではお一人一枠のみとさせて頂いています。
実質、六千人規模で一枠のみ、今後は一般的落札価格を考慮してセット枠を調整させて頂こうと考えています。」
「色々考えてみえるのですね。」
「実験的な取り組みで有る事に違いは有りません、ファンクラブの方のご意見を聞かせて頂きながら今後の方向性を見極めて行きたいです。」
「会場の確保は大変ではないのですか?」
「地方都市のホールは平日空きが多いのです、ささやかながら地方の活性化にも協力させて頂いているのですよ。」
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