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52-学生村 [岩崎雄太-06]

愛知県の山間部に雄太が第二の拠点と位置付けた村が有る。
株式会社岩崎指導の下、学生達が設計に取り組んだ。
目指したのは林業チームの拠点と学生が継続的に山暮らしを体験出来る場。

設計と並行してまず学生達が始めたのは国道から一番遠い集落跡の整備。
そこが学生達の拠点となる、時間は掛かっても重機は極力使わず、残っている空き家に耐震補強を施して使うと決めた、将来的には一から学生の手で家を建てる事も。
都市部に有る大学から日帰りでも作業に来られるが、テントを持って来て土日の作業が中心。
もちろん夏休みは連泊して共同作業を楽しんだ。
学生達は住環境をゆっくり整えて行こうと考えている、それは後輩達にも、自分の手で村を作る体験をして貰おうと考えての事。
ゆったりとした計画に沿って環境を整えている。

一方、林業チームの拠点作りは岩崎村標準を目指し計画的に進めた。
電線も地中の共同溝に、道幅も広く建物は岩崎村と違ったデザインをベースにしているが木材をふんだんに使う。
施工はプロの業者に任せたが、土木科の学生は共同溝工事の見学会を開くと共に工事記録を残した。
建築科の学生も同様に動いたが、施工の手伝いをさせて貰う者もいる。
彼等は就職後、設計や現場監督といった仕事をする者がほとんどだが、実際の施工に携わる事は良い経験になる。
業者も、将来君の下で働く日が来るかもしれないと話しながら、真剣に教えてくれた。

こうして作られた村に林業機械が運び込まれるのと前後して、岩崎村の林業チームを二つに分け独身者のみで構成された二つ目の林業チームが越して来た。
寮は余裕を持って建てられていて、独身者が一人で使うスペースは、結婚して同居、子どもが出来ても問題のない広さだ。
子どもが大きくなる頃までに、まだ手付かずの集落跡を開発する計画も有るが、他の計画との兼ね合いで進んではいない。
寮に余裕を持たせたのは学生の為でも有る、学生が寮に泊まって社員とも交流してくれれば良いと。
この村はこのエリアの中心となっている町まで車で十分も有れば行ける、日々の買い物には困らない。
そこには公立の小中学校も有るので岩崎村とは条件が随分異なる。
林業チームは、オペレーターとサポーターによって構成。
オペレーターには女性もいるがほとんどが男性、それを女性中心のサポーターが支える。
炊事洗濯掃除はサポーターがしてくれる、そんな生活に憧れて林業チーム入りしたオペレーターも居るくらいだ。
そこに学生を加えて村を形作った。
若者ばかりの特殊な村だ。
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