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原石-03 [飯山美里-05]

「美里ちゃん、明日は朝から写真撮影、昼食後はイベントに顔を出した後ボイストレーニングと日曜日のイベントの打ち合わせってとこかしら、御免ね、仕事が一気に増えちゃったけど夏休み中じゃないと時間がね。」
「はい大丈夫です、明日のイベントの事はあまり聞いてませんが私は何をすれば良いのですか?」
「受付でにこにこしながら資料を渡してくれればいいわ。」
「それだけですか?」
「ええ、受付だけで充分喜んで頂けると思うの、あまり長時間でない方が貴重な思い出になるのよ。
写真は撮られても平気よね。」
「はい。」
「ボイストレーニングはプロの先生の個人レッスンだから真剣に、練習風景も全部撮影するけど、カメラは一切気にしないで集中して取り組んでね、歌は今でも上手だけどワンランク上げるわよ。」
「はい、個人レッスンして貰えるなんて楽しみです、でもここまで来ていただくなんて先生に悪いですね。」
「それは気にしないで、彼女の方が美里ちゃんに会いたいって、私の知り合いという特権を利用しただけだから、ここは山の中だけど一時間半ぐらいで来れるし、時間が合えばこれからも来て貰うからね。」
「ほんとですか、歌は大好きだから嬉しいです。」
「その内CDデビューかな。」
「そこまでは上手じゃないですよ。」
「あら、アイドルなんて歌がめちゃ下手でもCD出してるのよ、うんそうね、ちょっと相談してみるけど良いわよね、歌手デビュー、もちろんここのイメージソング的なものになると思うけど。」
「良いですけど、CDが全然売れなくても知りませんよ。」
「赤字にはならないと思うし、売り上げの一部はここの為に使いましょう。」
「そう言われても、私はどうすれば…。」
「上手に歌ってくれるだけで良いの、他の事は全部私達に任せてね。」
「はい…。」

もう曲を作る話は進んでいるからボイストレーナーを呼んでる訳ですが、彼女には少しづつ、プレッシャーになり過ぎない様にと考えています。
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