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夏に向けて-03 [飯山美里-04]

今日は夏のスケジュールに関しての会議です。

「横山社長、美里ちゃんなら手伝って貰うというより、来てくれるだけで場が明るくなります、自分が企画してるイベントは比較的年齢層が高いですから、是非とも遊びに来て欲しいですね、参加者の中には美里ちゃんがブログで紹介した所を実際に見てみたいという方もみえるぐらいですから。」
「私の担当は移住を検討している方が対象ですから、はずさないで下さいね、美里ちゃんのいる学校なら転校したくなりますよ。」
「う~ん、我々の企画に学生達の企画、広報部も何か考えてる様だからな、ひとまずここのメンバーは日程と何をして欲しいかの希望を今日中に出して欲しい、先ほど連絡が入って明後日本社から美里ちゃんのチーフマネージャーが打ち合わせに来るそうだ。」
「えっ、チーフということは…。」
「色々考えているのだろうな、みんなにお願いしておきたいことは、人気者の美少女といっても普通の六年生だからね、変な負担を掛けない様にして欲しいってことと…、カメラを持って追っかけ回す様な輩がいたら守って欲しい。」
「当然ですね、うちの子も良くして貰ってますから、毎日の様に美里お姉ちゃんの話をしてますよ。」
「自分も絶対守ります、会う度に困った事有りませんかとか慣れましたかとか気を使って貰ってますから。」
「はは、頼りないと思ったのかな、意外とそうでもないのに。」
「意外は余計ですよ、自分の企画をきっちり決めて、恰好良い所をアピールしますからね。」
「不思議なのよね、大人同士話していても美里ちゃんの話題が出て来るとみんなにこにこして、お父さまのお力ですか?」
「えっ、どうでしょうか、小さい頃から真っ直ぐな子では有りましたが、ここへ来てから急に大人びて、まあ、そういう年齢なのでしょうね、私の目にも眩しいくらいですよ。」
「これから心配も増えそうですね。」
「はい。」
「本当に我が社の宝だからね、可愛い服を着て貰うぐらいしかお礼が思い浮かばないのだが。」
「背が伸びてきたから、ちょっと大人っぽいのも似合いそうよね、う~ん似合うのないか探してみようかしら。」
「悪くはないがスタイリストが付くみたいだよ。」
「そっか、本社サイドも狙ってるんだ、でもアイドル活動とかする事になったら、ここからでは…。」
「そんな事になったら関係者には来て貰う様にしないとな、取材も撮影も何もかもここでやって貰おう。」
「ですね、その方が美里ちゃんの負担も少ないし、この地にとってもメリットが有りますよね。」
「みなさん変に盛り上がり過ぎでは…。」
「飯山さん、何言ってんですか、夢を見ましょうよ、こんなの夢としては小さ過ぎますけど、ここからアイドルを世に送り出して、映画やドラマはここで撮影、レコーディングもここでやりましょう。」
「いいね~。」

ちょっと暴走ぎみの社員達ですが、怖いのはこんなことを本気で考えてるということだったりします。
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