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新ブランド-02 [安藤優-07]

翌日午後、出社した優を迎えた木下は。

「殿、自分は坂本社長の方を一気に推し進めます、新ブランドの方は、広報部からの移籍で研修がもうすぐ終わる、片山理沙さんにお任せしようかと思うのですが如何でしょうか。」
「そうですね、坂本さん関連の資料を見ましたが片手間では時間が掛かりすぎます、藤吉郎さんの方でチームを組んで下さい、新ブランドは片山さんにお願いしましょう、資料を一通り見て頂いてからお会いしたいと思います、絵里には連絡先の変更を伝えて下さい。」
「分かりました、片山さんには資料を見て貰いましたので何時でもOKです。」
「う~ん、今日は新ブランドに関する作業を進めるつもりでしたから、今からでも良ければ…、部屋は空いてますか?」
「はい、すぐに用意します。」

十分後、優と片山、簡単な挨拶の後。

「社内では、社長とお呼びしないと伺いましたが、どうお呼びすればよろしいですか?」
「優くんと呼んで下さい。」
「えっ、少し抵抗が有りますが。」
「この企画のスタートに参加する女子中高生全員優くんと呼んでくれてます、男子は優、だったり安藤だったりですが。」
「分かりました、私の事は理沙と呼んで頂けるのですか?」
「ええ、社内ではすでにそう呼ばれているのでは?」
「はい。」
「では本題に移りましょう、企画案を見て如何ですか?」
「面白いですね、単に短期的収益だけを目的とせず、将来の購買層を取り込むというのは大きいと思います。」
「まずは具体的なスケジュールを組んで頂きたいのですが。」
「はい、でも絵里さんからのサンプルを受け取って試作を作るといった事はどこに問い合わせれば良いのですか?」
「宇野さんか中田さんに聞けば問い合わせ先を教えてくれます、他の社員でもある程度は把握していますが、この二人に相談するのが一番早いです、どちらに相談するかは気分で良いですよ。」
「分かりました、スケジュール案が出来たら、しゃ…、優くんに見て頂けばよろしいですか?」
「そうですね、その前に矢崎さんとも相談しておいて下さい、自分のスケジュール管理をお任せしていますので。」
「分かりました。」
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