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社長-17 [安藤優-06]

業務提携は驚くべきスピートで決定され開始された。
研究開発部では。

「少年社長には驚かされましたが皆さんもさすがですね、こんなに早く新製品が形になるとは思ってませんでした。」
「いえ、社長の指示で構築したシステムのおかげです、とても近い将来、ここも参加して頂く事になると思いますが。」
「どんなシステムなんですか?」
「開発相互支援システムです、桜根グループにはここの様な商品開発関連の会社や部署が幾つも有ります、それらがバラバラに仕事をしていたのでは無駄が出ます、以前はA社とB社で似た様な物を作ろうとしていて両社が違う部分で行き詰っているなんて事も有りました。
その問題にいち早く改善の必要性を訴えたのがうちの社長です、桜根グループは一つの企業だという発想を我々に思い出させ、案を出して下さいました。
機密度の低い開発案件はすぐに他の研究開発部門等で共有します、関連した物を研究している人はもちろんですが、自分が取り組んでいる物に行き詰っているとか、気分転換とか、理由は様々ですが、全く違った分野を研究している人も検討してくれます。
専門外の人が意外と成果を上げていまして、全く違う視点で捉える事が良いのかもしれません、専門的に取り組んでいる人より早く良い案が出てくる事も多々有ります、安藤社長親子も見て下さっていまして、幾つもの問題を解決して下さっています。」
「そこに我々も参加させて頂けるのですか。」
「ええ、その為の業務提携でも有りますから、権利の面や金銭面は桜根本社がきちんとやってくれますから大丈夫だと思います、安藤大社長からも桜根創立の頃多大な援助を頂いた会社だから、しっかり貢献するように言われてます。」
「そうでしたか。」
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