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室長-20 [安藤優-04]

翌日、優は決意を表明、それを受けて特務室は新会社設立へ向けて動き始めた。
本社からすぐに担当が来て打ち合わせを始めたのは、決定前からすでに準備を進めていたからに他ならない、会社の設立は桜根社員にとっては手慣れたもの、傘下に大小様々な会社を持ち、それらの合併や分社といった事を沢山経験してきたからだ。

「室長、新会社と言ってもまずは社長特務室の延長から始まりますからね。」
「はい、それが一番スムーズに行く形だと思います。」
「資本金なんですが、当初一億で始めます、ただこれまでの室長の実績を、室長になられる前からも含めて計算していまして、その結果次第で十億ぐらいまでは積み上げ可能だと考えています。」
「その根拠は?」
「室長になら十億預けてもきちんと採算を、そうですね少な過ぎて室長が思いっきり動けなかったら我が社の損失になるとも考えての金額です、逆にそれ以上の規模はご自身の才覚で何とかなさると判断させて頂きました。」
「分かりました、自分の様な若輩者をそこまで評価して下さって感謝します。」
「取締役とかの人選はどうされます?」
「まずは新会社設立を発表させて頂いて、そこからどんな声が返って来るかを見てからで如何でしょうか?」
「問題ないです、公式発表は来週の頭でよろしかったでしょうか?」
「はい。」
「発表の流れは私と特務室の矢崎さんとで組みます、決定したら確認をお願いします、特に問題はないと思いますが何か有りましたら遠慮なくどうぞ。」
「有難う御座います。」
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