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室長-02 [安藤優-03]

社長特務室会議、矢崎が話始める。
「池端さん室長に送った報告書一行で良かったそうよ。」
「えっ、喜んでいただこうと沢山書いたのに。」
「指示に問題があったら、その倍以上書いて欲しいみたい。」
「どうして?」
「池端、まだ室長のレベルが分かってないんだな、このままだったらクビだぞ。」
「えっ、それは…。」
「成功した事案は室長にとって過去の事なんだ、でももし失敗したら、それは今後修正して行かなくてはならない事だろ、安藤社長と同じ考え方ですごく筋が通ってる、しかもすでに色々な成功実績が有るから、池端が喜ぶレベルの事は当たり前レベルなんだ。」
「そうか…。」
「それを、直接お前に言わないで矢崎さんを通す所が室長の優しさなんだぞ。」
「ふふ、さすが宇野さんは良く分かってるわね。」
「社長特務室の意味を考え直すべきね、まさか天才小学生のお守ぐらいに考えてないわよね?」
「うっ…、加山さん…。」
「池端さんも調査能力、調整能力を買われて特務室メンバーに成れたのだから頑張ってね。」
「はい…。」

「じゃあ今後のスケジュール確認と各自の作業の確認をするか。」
「ええ、次回の工場視察は宇野さんと加山さんね、準備は?」
「ルートの確認は済んでる、先方の工場については矢崎さんの資料で確認したよ。」
「社長秘書との打ち合わせも済んでるわ。」
「特に問題はなさそうね、なら安心して来月のアメリカ行きの準備を進めていくわね、池端さん大丈夫?」
「はい、パスポートもしっかり用意しました。」
「いえ、そうじゃなく社長と室長が気持ち良く旅行が出来て尚且つ良い成果を上げられるお手伝いが出来るかどうかなのですけど。」
「はい、頑張ります。」
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