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幼い頃-10 [安藤優-01]

優は山の別荘で過ごす事も有った、父の仕事は別荘にいても出来る事が多く、また自然の環境を好んだからだ。
ここでは英語を話すベビーシッターと散歩に出る、地元の子ども達の英語教育の一助と考えての事、散歩の途中は小学生から大人まで色々な人と触れ合うが英語で話し掛けて来る人も多い。
子ども達と遊ぶ事も有る、普段は大人に囲まれて生活しているので子どもの集団というのは多少勝手が違ったが、こども達からは集団のルールを教えられた。
この地は父の会社関連で、都会から移って来る人も増えている、そんな親について転校して来た子ども達は、ルールに従っていじめられる事なく受け入れられて来た。
そんなルールは優にも当てはめられ、仲間として扱って貰えた事は、同年代の子と能力的に差の有る優にとって大きな財産となった。
小さい頃ここで学んだ中で一番記憶に残っている言葉は「わかんない。」だったという。
普段大人達に質問すれば、何かしらの答えが返って来るが、子ども達ではそうもいかなかった様だ。
だが、自然の中で遊ぶ事は、優の知的好奇心を満たすには充分だった。
ただ、彼はまだ幼く飽きっぽい、興味が色々移るのだ。
まあ、ベビーシッター達は心得たもので優が他の子達との遊びに飽きてきた頃を見計らって帰る事にしていた。
家でも別荘でも一つの遊びを長い時間続ける事はない、バイオリンを二十分弾いたら、ボール遊びを十分、お絵かきを十五分、算数を二十分といった具合だ、これは普通の事だろうが、少し違うのは一つ一つの遊びに集中し上手にやろうとしている事だ。
短い時間でも集中して遊ぶ様に父親から教えられ、それを実行した事によりそれぞれの上達は早かった。
習い事はバイオリンだけ。
ドイツ人の先生は日本の子にドイツ語で教える事が喜びだったそうで、楽しく優しく教えた。
優も先生が好きで先生が来る日を心待ちにしていた。
嫌々バイオリンの練習を長時間させられる様な事はなく、遊びの一つとして集中して練習していたからか上達した、バイオリンを聴いて育てられた事や持って生まれた感性も有ったのだろう。
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