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幼い頃-07 [安藤優-01]

彼にとって、四歳の終わり頃父親達の立ち上げた新政党が選挙で大勝した事は子ども心に大きなインパクトが有ったそうだ。
しばらくの間自宅が連日お祭り騒ぎだった事も有る。
だいひょーと呼んでいた人物が党首となり総理大臣となった時の写真には、総理大臣に肩車をして貰ってご満悦な表情の優も写っている。
いったい総理大臣とは何なのか、父に聞いて説明して貰っても、よく分からなかったそうだが、とても可愛がってくれる人達の嬉しい事に、優も嬉しくなり大人達に混じってはしゃいでいたという。
総理大臣と知り合いだという事は多くの人が知る事となり、人からその事を聞かれると自分自身も誇らしい気持ちになったそうだ。
一度総理がテレビで優に触れた事も有る、優について聞かれたのだ。
「安藤優は私の友人である安藤隆二、佐紀夫妻の長男ですが、私達の近しい仲間内で一番始めに生まれた子でも有り、我々にとっての長男、皆の息子です。
子ども達は社会の宝です、彼だけでなく全ての子ども達が我々の子どもだと考えて頂けたらと思います。
子ども等が皆、幸せに育つ事の出来る環境を今まで構築してきましたが、これからも今まで以上に拡充させて行きたいと考えていますのでよろしくお願いします。」
政党を立ち上げる前から、社会福祉に大きく貢献してきた人物らしい発言だ。
実際、優は皆から可愛がられた。
美人の母親と若くして大社長と呼ばれる父との子がどう成長して行くかにも関心が集まる。
そんな状況で、父親は躾に関して関係者全員に協力を求めた。
決して甘やかし過ぎない事、その愛らしさ故にどうしても甘くなりそうになるが、その重要性は皆の共通認識となった。
その後、親となった者達も、父親が提示した躾に関する方向性を参考にしたという。
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