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中学校-26 [チーム桜-11]

学習会の帰り道。

「どうだ、宿題終わりそうか?」
「よく分かんない、でも今日も沢山丸を貰った、まあ簡単だったけど。」
「俺もだ、勉強なんてな…、何時もはぼーっと授業時間が終わるのを待ってるだけだったけど。」
「高校とかどうする?」
「よく分からない、別に勉強したい訳でもないし、でも就職というのも何かな、高校ぐらいは出ておけって言われてるけど。」
「なあ飯喰ってからゲーセン行くか?」
「ああ、ちゃんと学習会に出たし、宿題もやってるから良いだろ。」
「じゃあ、後でな。」
「おう。」

「自由参加の筈なのに、親から強制っておかしくないか?」
「お前、期末の点数低すぎだろ、俺は自分から進んで参加してるぞ。」
「はは、どっちが目的だ、西川さんか、海川か。」
「年上の魅力で行ったら西川さんだが海川の可愛さも捨てがたい。」
「この不純野郎が。」
「どこが不純なんだよ、俺は純粋な気持ちでだな…。」
「まあ、動機は不純でも真面目に勉強か…。」
「まあな、高校生になって同級生の彼女があまりにもおバカというのも抵抗有るし、他校の女子と付き合うとしても、やっぱり学校のレベルで判断されそうじゃないか、西川さんからは力が有るからもう少し上を目指しても良いって言われたしな。」
「お前の基準は女子か?」
「当たり前だろ、お前はもてたくないのか?」
「そりゃあ彼女は欲しいけど…。」
「色々努力しない奴はだめなんだぞ。」
「お前は努力してるのかよ。」
「もちろんさ、今は小山で遊んでた事でイメージが落ち気味だけど、高校ではそんなの関係ないだろ。」
「幸せな奴だな。」
「ああ、今日の課題も簡単に解けたしな。」
「問題が簡単だっただけだろ。」
「はは、西川さんにレベルアップを頼んでの結果だぞ。」
「レベルアップと見せかけて実は簡単な問題だったんじゃないのか?」
「いや、ちゃんと難しくなってた…、お前西川さん達の事誤解してないか?」
「誤解?」
「ちゃんと俺達の事を考えてくれてると思うけどな。」
「…、そうかな…。」
「まあ、お前がどうなろうが俺の知った事じゃないが…、損をするのはお前の方だぞ。」
「…。」
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