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中学校-25 [チーム桜-11]

某中三男子生徒宅。

「午前中だけとはいえ、さすがに学校は暑かったな。」
「でも内容が充実してるから嬉しいわよね、始めは学生さんの試験の関係も有って宿題中心だったけど、今は二学期以降の学習内容説明や色々なアドバイスを頂けるし、普段の授業だとどうしても他の子のペースに合わせなくちゃいけないけど学習会ではどんどん先へ進めるから楽しいわ、入試問題にも取り組めるしね。」
「塾の夏期講習やめて正解だったよ、先生のレベルが全然違うからさ、塾にはアルバイトなのか頼りない先生もいるんだ…、俺が進学校に受かったら、塾のおかげみたいな形で宣伝に使われるんじゃないかと思うと何か嫌だな、親には塾その物をやめたいと言って有るけど。」
「今日見学に来てなかった? 雄二のお母さん。」
「まあ、今日の内容ならやめれそうだな。」
「だと、良いけど、夏休み中に三年範囲終わらせて二学期からは実力アップに専念出来る、学校の授業も夏休み終わりの特別テストで結果を出したら、自分の学習に専念出来る教科も有るそうだから無駄が減ると思ってるけど。」
「予習をしっかりやると授業に身が入らなくなるって言ってた先生もいるけど、結局だらだらした授業ばかりだったわよね。」
「はは、今までの不満話はそれぐらいにして、今日も最近のパターンでやるか?」
「ああ各自集中して問題をこなしてから、教え合おう、母さんにもおやつ持って来て貰うタイミングは頼んで有るからね。」
「よしやろうぜ。」

「えっと…、早過ぎたかしら?」
「あら、おばさん…、もう予定の時間か…、確かに進んでたわ。」
「皆、どうかしら、うちでの学習会は。」
「一人でやるより、気合いが入ります、目の前に真剣に取り組んでいる人がいると自分もって気になりますから。」
「学校の学習会も?」
「はい、すごく論理的に説明して頂けるから、夏休み中に三学期の内容まで終わらせるという私達四人の目標も軽くクリア出来そうですし、高校内容の事も教えて頂けるので楽しいです。」
「ねえ母さん、雄二は塾やめるかもしれないけど、俺もやめて良いよね。」
「そうね、あなたの判断に任せるわ。」
「その分学習効率が上がる気がしてるんだ。」
「皆で遊びに行ったりはしないの?」
「行きたいですけど、親を納得させる何かが有れば…。」
「せっかくの夏休みだし、あなたたちが高校受験に向けて頑張ってる事は私達も分かってるわよ、明日は母さん達四人でお茶して来るからよろしくね。」
「はい、では三時のお茶は私が。」
「なんなら夕食は私が作りましょうか?」
「ふふ、相談しておくわね。」
「そろそろ、各自解けてない問題を教え合うか?」
「だね、さすがに今日やったばかりの数学応用問題はポイントが掴み切れてないんだ。」
「よし、ここからがバトルだな。」
「ふふ、私の方が先に解いちゃうからね。」
「お邪魔の様だから私は…。」
「ごちそうさまでした。」
「はい。」
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