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桜根-05 [チーム桜-04]

桜根は徐々にその規模を拡大している。
桜根オフィス。

「大川部長、桜根拡大の勢いがかなりのものになって来てますね。」
「はい安藤社長、県外からも、また遠方からの打診も増えています。
今の所、現状の説明をさせて頂いて、お時間を頂いている所も少なく有りませんが。」
「まずはその現状をきちんと公開しましょうか。
その上で、桜根傘下入り希望会社や協力を希望されてる会社を、先方の了解を得た上で公開したいと思います。
それに対して広く助言や提携希望などを求めます。
そこから判断して、桜根側の作業を進めて行けば初期段階の効率が上がりませんか。」
「そうですね、それならワンテンポ早く着手できますね、具体案を練ってみます。」
「急ぎ過ぎて失敗はしたくはないですが、そろそろ体制を見直して強化したいと思っています。」
「桜根の組織ですか?」
「ええ、桜根は元々傘下の企業や関連企業のまとめ役に徹する予定の所を、諸事情が有ってグッズや通販を直でやってきた訳じゃないですか。」
「そうでしたね。」
「もう色々なシステムも出来上がって来ましたから、そろそろ傘下の会社を管理する部門、協力会社と調整する部門、新たに傘下入りを希望する会社や新規で立ち上げる会社の指導調整をする部門などを残して、その他の業務は全部桜根本体からはずす時期になって来ていると思っています。
一度、関係全社へ向けて組織見直しの検討をお願いしてみませんか。
思っていたほど会社合併に対する抵抗がないみたいですから、そこも含めてより強固な体制作りの検討を打診したいのです。
でも強引に進める必要は有りません、各社の独立性を尊重して下さい。
この見直しは今後の桜根グループ拡大に向けての布石となります。」
「そうですね、今のタイミングというのは良いと思います。
もっと桜根を広げたいという声も聞いていますから。
一度関係企業の全社員に向けて、安藤社長から方向性を示されては如何ですか、文案は私がまとめますから。」
「そうですね…、全社員に向けてか…、良いですね、お願いします、文章でも映像でも構いません…、ただ内容がまとまったら、各社の幹部からも意見を貰って頂けますか、それも踏まえて話させて頂きます、ただ、佐々木と遠藤は自分の方で連絡を取りますので、特に必要はないです。」
「承知しました、という事は他にも何かお考えが?」
「ええ、待って下さってる桜根傘下入り希望の方々へも、思いを届けたいと思いまして、待ちくたびれてというのは避けたいのです。」
「あっ、そうですね我々の活動が悪い印象を持たれたら先へ進めませんね。」
「はい、その事はチーム桜の幹部も全員が思っている事です。」
「そこも踏まえて色々考えてみます。」
「大川部長、よろしくお願いします。」
「は、はい。」

大川は部下の安岡と。
「安岡、安藤社長は強気で拡大を考えておられるぞ。」
「ここまで、大きなトラブルなく順調に来てますし、うまく目立てばさらなる業績アップに繋がりますね。」
「グループ内だけでもかなりのお金が回ってるからな。」
「この前会った人も、仕入れは全部桜根関連でやりたいって言ってました、グループが拡大すればいずれ可能になりますよね。」
「新規で桜根傘下に入った企業は皆で絶対業績を上げさせるという感じになって来てる、改革に成功した企業の従業員たちからも積極的に関わって行きたいという声が多く届いているからな。」
「という事は、社長の強気は我々で後押しということですね。」
「だな、さてまずは…。」
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