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架空サークル-67 [動植物園再生-07]

広報部が組織改変の情報を伝えた。

企業側窓口、上野の担っていた仕事も、営業部として学生主体で進めて行くことになり、各社との交渉ごとなどは、企業側からのアドバイサーがフォローしてくれることなる。
今後は協力企業ごとに担当者を置き、現場サイドとは違った形で動くことなど、現時点での方向性が示された。
そして、佐々木光一が切れた、という噂は瞬く間に学生達の間で広まって行った。
実際に切れていたのは他のメンバーだったのだが。

「聞いたか新獣舎建設が本格化しそうだって。」
「ああ、今までの企画とは事業規模の桁が違うよな。」
「それだけに、一歩踏み出す度胸がなかったんだろうな、彼…。」
「裏で広まってる会議の録音聴いたんだな。」
「佐々木代表の毅然とした態度が伝わって来る。」
「他のメンバーも熱かったぞ。」
「出所は彼らの内の一人なんだろうけど、責める気にはなれないよな、録音の冒頭で了解も得て有るし。」
「良いのを完成させられなかったら彼らに恥をかかせることになるよな。」
「彼らだけじゃない、俺達の恥だろ。」
「だよな、実際に建つなら気合が入るぞ。」
「予算はどうなんだろう?」
「大企業が動くらしいとの噂は聞いた…。」
「うちの学内には一企業が寄付してくれた講堂が有るけど。」
「あそこが動いたら…、動物園のシンボル的存在になる規模でもOKじゃないか?」
「今は好調そうだからな。」
「でも堅実なんだろ。」
「完成は何年後だろう?」
「早くても、俺たちの卒業後だろうな。」
「きちんとした発表は何時頃になるんだ?」
「待ち遠しいよな。」


花ワールド-hirata
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