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架空サークル-63 [動植物園再生-07]

「やっぱりここで最先端の技術を子ども達に見せたいよな。」

そう語るのは発電、充電関連に取り組む工学部の学生、新獣舎設計プロジェクトのメンバー。

「単に動物を展示するだけでなく、どう飼育してるかも見せて良いと思うんだ。
結構大変な舞台裏を知って貰うことって大切なことじゃないかな。
で、俺達がそれを最先端技術でフォローして行こうとして…、どんな結果が得られたかを失敗も含めて紹介して行けたら、動物園の付加価値として、意味のある活動になると思わないか?」
「教育的側面か。」
「俺達の発電とかだけでなく…、機械仕掛けって、子ども達だけでなく大人も興味を持つと思う、特に男性はね。」
「最近は外国からの観光客も多いらしいから、日本の科学力をうまく紹介出来たら…、主役は動物だとしてもさ。」
「名古屋の動物園へ行けば、最先端技術を目にすることも出来るという、そんな噂が広がるレベルまでいったら、地元の活性化にもつながるんじゃないか。」
「やっぱ東京、大阪には勝てない分野多いし、観光となると京都とかなんだろうから…、多少時間は掛かっても、うん、やって行きたいな。」
「ただ…、これが最先端技術ですと言っても、インパクトの有るものじゃなかったら弱いと思うんだ。」
「だよな~、地味な最先端技術なんていくらでも有るぞ。」
「そこは、遠藤先輩と相談してみては。」
「あっ、演出か…。」
「見せ方についてこの前、色々話して下さってたよな。」
「ただの棒だって、演出によってイメージが変わるって実演もあった。」
「俺たちが見せたいのは、ただの棒じゃない先端技術なんだから、地味とか言ってられないよな。」
「全く違う分野の人って思ってたけど…、相談してみるか?」
「パフォーマンス部の窓口って…。」
「お、俺がコンタクト取るよ。」
「上田、知り合いでもいるのか?」
「ま、まあな。」
「あ~、こいつ下心丸見えだぞ。」
「えっ、いや、その…。」


花ワールド-hirata
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